中国・上海万国博覧会 EXPO2010  2010年 6月 4日,7日


6月3日〜9日の上海旅行中の4日と7日に、上海万博に行って来ました。4日は一日券、7日は夜券で入場
しましたので、見学時間は合計一日半です。人気館の待ち時間は二、三時間という報道を日本で耳にしていた
ので、パビリオンへの入場はハナから諦めていました。万博会場を散策してその雰囲気を味わえれば十分、も
し空いている館があれば儲けもの、というつもりでしたが、実際にその通りになりました。まぁ、各国のパビ
リオンは趣向を凝らしたデザインをしていますので、屋外前衛彫刻展と思って見学しても十分に楽しめました。

まず、上海万博の公式サイトを紹介しておきます。

 上海万博公式サイト(日本語)

このサイトも万博の閉幕すれば閉鎖されるかもしれませんので、そこに掲載されている会場地図を下に転載し
ます。万博主催者から転載の許可は取っていないので内緒にして下さい。

                            


万博会場は、黄浦江を挟んで浦東会場と浦西会場に別れています。黄浦江は上海市内を南北に流れていますが、
会場付近では川筋が東西方向にうねっているので、両会場の位置関係は南北となり、南が浦東会場、北が浦西
会場です。浦西会場は企業館と都市館が配置されており、国家館は浦東会場に集められています。浦東会場の
国家館の配置は東からアジア、オセアニア、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカの順に並んでいます。

両会場を盧浦大橋が跨いでいますが、本当に跨いでいるだけで万博会場とは関係ありません。万博に関係する
のは地下鉄「専用線」です。この路線は、地下鉄9号線馬当路駅と浦西会場(盧浦大橋駅)と浦西会場(世博
大道駅)を会場内で結ぶ路線で、専用線馬当路駅は会場の飛び地で万博会場9号門となっています。会場内で
浦西会場と浦西会場を結ぶ交通手段としては、この地下鉄専用線以外に無料の渡し船が用意されています。地
下鉄8号線も両会場の敷地の下を通っていますが駅は会場の外にあり、西蔵南路駅は2号門、耀華路(ようか
ろ)駅は2号門の最寄り駅となります。

私は、4日(金)は浦東会場の6号門から入場し、渡し船で浦西会場に移動して2号門から出ました。7日(月)
はその逆のルートを辿りましたが、渡し船は、待ち時間を含めて1時間くらいかかりました。両会場間を移動
するような見学ルートの設定は、できるならば避けるべきだと思います。(地下鉄専用線の混み具合は未確認
ですが)

入場券は、通常日の場合、普通券は160元、夜券(午後4時以降)は90元です。三回券は予約申込が必要だそう
で、入場門のチケット売り場では販売していませんでした。

夏休みを利用して万博を見学する計画を立てている方も多いと思いますので、一言アドバイスを。会場内は日
陰が少ない(陰を造るために街路樹などを増やすと会場の見通しが悪くなるので、これは仕方ないと思うが)
ので、真夏の万博会場は灼熱地獄になると思います。日程が取れるなら、一日で全部を見て回ろうと欲張らず
夜券を有効活用して、昼は市内観光、夕方から万博見学、という日程が良いと思います。ただし、会場は午前
0時まで開いていますが、各パビリオンは10時くらいで閉館し、もしその館が2時間待ちの行列なら、行列に
並ぶのは午後8時で打ち切りとなります。夜券は午後4時から入場可能ですが、見学に費やせる時間は6時間
くらいです。


さて、4日の朝に耀華路駅を降りた私は、地上へ出て万博会場の入口へ向かいましたが、チケット売場が見あ
たりません。チケット売場は、会場入口と道路で隔てられた向い側のだだっ広い敷地にありました。

中国館遠景


上は、その敷地から北方向の万博会場を撮った写真です。下が敷地の南端に儲けられたチケット売場です。平
日のせいか、客は少なかったです。しかし当局がチケット売り場にこんな広い敷地を確保しているという事は、
この敷地を人が埋め尽くすような状況を想定しているという事でしょう。

チケット売場



チケット売場の左端は自動券売機のコーナーです。ものは試しと行ってみましたが、そこに並ぶ自動販売機は
銀聯カードしか使えませんでした。

自動券売所



対面販売の券売所で、ほとんど並ぶ事なく券を買う事ができました。

窓口券売所



6号門から入場します。

6号門



浦東会場の中心を南北に貫くテント屋根付きの高架歩道「世博軸」を歩きます。

世博軸



入場する前に、セキュリティ・チェックがありますが、ここもほとんど並ぶ事なく通過できました。

安検区


セキュリティ・チェックは空港並の厳しさ。X線検査機の感度は日本の空港より高いです。当然、液体の持ち
込みは禁止。私は、レモン・ティーのペット・ボトルを没収されてしまいました。当日の朝にコンビニに寄っ
て買って来たのに。(;。;)

安検区(拡大)



ようやく会場入口に到着。改札機にチケットを通して通過。

改札口



世博軸は延々と続きます。耀華路駅から万博会場の中心部まで1kmは歩きます。

世博軸



私の一日半の万博見学で撮影した各パビリオンの外観写真を下記の3頁に分割して紹介します。撮影日を区別
していませんが、昼の浦東会場は4日撮影、夜の浦東会場は7日撮影です。浦西会場の写真は両方あります。

アジア、オセアニア地域欧州、アフリカ地域米州、企業館

各国パビリオンの国名は中国語で表記していますが、写真にカーソルを合わせると日本語名も表示されます。
まず中国語の国名を見て、それがどの国を意味しているか当ててみてください。なお、中国語名にはピンイン
表記も付けます。声調記号は1〜4の数字で、uウムラウトはvで代替します。


ところで、産経新聞東京版7月29日朝刊に下記の記事(i-PODの画面を撮ったので画質が荒いです)が載ってい
ました。この珍商売を名付けるなら「同伴屋」でしょうか。私が入場する時は、そのような老人の集団には気
付きませんでした。これから行く方は、これも中国の世情を示す一コマという事で、「同伴屋」の姿を写真に
記録してはどうでしょうか。

産経新聞東京版7月29日朝刊9面 河崎真澄記者「上海余話」
産経新聞



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