中国・上海万国博覧会 EXPO2010 米州、企業館


南北アメリカ大陸国家のパビリオンは浦東会場西端の高架歩道より南側に配置されています。スロベニアは欧
州の国ですが、区割りの都合でこの一画に配置されたようです。


加拏大(Jia1na2da4)館
カナダ館


巴西(Ba1xi1)館
ブラジル館


哥倫比亜(Ge1lun2bi3ya4)館
コロンビア館


秘魯(Bi4lu3)館
ペルー館


美国(Mei3guo2)館
アメリカ合衆国館

「美」は美利堅(Mei3li4jian1)の略です。


阿根廷(A1gen1ting2)館
アルゼンチン館


斯洛文尼亜(Si1luo4wen2ni2ya4)館
スロベニア館


浦東会場の見学はこれで終了し、無料の渡し船で浦西会場へ移動しました。なお、墨西哥(Mo4xi1ge1 メキシ
コ)館、智利(Zhi4li4 チリ)館、委内瑞拉(Wei3nei4rui4la1 ベネズエラ)館、古巴(Gu3ba1 キューバ)館は、そ
の存在を見落としてしまい、写真を撮りそこないました。


渡し船
渡し船

浦東会場と浦西会場の間は、無料の渡し船が往復しています。乗り場には遊覧船の券売所もありましたが、渡
し船は無料ですので券を買う必要はありません。しかし私の場合、1時間くらい行列で待ちましたので、両会
場の間を渡し船で移動するような見学コースの取り方は、時間がもったいないと思いました。もし万博見学に
三日を費やすなら、浦東会場に二日、浦西会場に一日を割り振って、渡し船による移動は避けるのが賢明です。


日本産業館遠景
日本産業館遠景

浦西会場の探索を西端から開始し、最初に目に入ったのが巨大な日本産業館のパビリオン。日本の企業連合も
なかなかやるな…と思ったのですが、


日本産業館
日本産業館

この巨大な建造物は、見本市会場施設のような造りの恒久的な構造の屋根で、日本産業館はその大屋根の下に
組まれたプレハブ建造物でした。


思科館
思科館

この大屋根の下には、銀行の支店や米国IT企業のシスコ社のパビリオンも入居していました。


韓国企業聯合館
韓国企業聯合館

韓国の企業連合は単独のパビリオンを建てていました。


中国民企聯合館
中国民企聯合館

中国の民間企業連合館も単独パビリオンで出展していました。「行列が短い」と思って並んだのですが、館内
に入っても行列は続き、1時間近く待ちました。参加企業の展示物を見学した後、最後にミニ・シアターに入
りました。最初は「またCG映像の上映か」と思ったのですが、ステージの上で100個以上の現実のボールが
コンピューター制御で上下に動き、いろいろなイメージを表現していました。そして最後は生身の舞踏家が登
場し、コンピューター制御のボールと舞を共演しました。舞踏家はなかなかのイケメン男性でしたので、奥様
方は、舞台に近いの座席に陣取る事をお勧めします。と、今書いているところで気付いたのですが、出演者は
あの舞踏家一人なのでしょうか。もしかしたら女性舞踏家もいて、1ステージ毎に交代で出演していたのかも。
もしそうだとしたら…次のステージも見なかった事が悔やまれます。


上海企業聯合館
上海企業聯合館

上海の企業連合も単独パビリオンです。


夕方5時過ぎ、音楽が鳴り響いたので、音のするところに行ってみると、上海企業聯合館の北側の竜華東路で
パレードが始まっていました。パレードは7台の山車からなり、それぞれの山車にはそのテーマに合わせたダ
ンサー・チームが付属しています。その場にいたボランティアの案内員に聞くと、パレードは毎日5時から始
まるとの事。しかし、パレードの名前はその案内員も知りませんでした。帰国してから万博の公式サイトでパ
レードに関する情報を探したところ、次のページを見つけました。

上海万博「世界の微笑みと共に都市の未来を歌う」パレード

万博が終わればこのページも閉鎖されるかもしれませんので、全文を引用しておきます。

引用開始

上海万博パレードは、「世界の微笑みと共に都市の未来を歌う」をスローガンとし、世界各地からのさまざま
な優秀なチームのパフォーマンスを通じて、調和したグローバル文化と都市の将来の夢を表現する。

パレードの場所は、それぞれ浦東と浦西に設けられ、2コース、3チームに分かれている。浦東1号コースは、万
博エリアを横切る。浦西コースは、一部の企業館地域を通り抜ける。この二つのコースでは、三つのパフォー
マンス・チームがパレードを行う。

1番目のチーム(浦東1号コース):グローバル文化の集い

浦東1号コースは、長さ1800メートル、幅15メートルで、万博大通りの西にある博城路に位置する。万博の最大
規模のパレードコースである。出演者200人と大型山車12台からなっている長さ400メートルのチームは、西か
ら東へパレードを行う。パレードは75分続き、毎日2回となっている。

2番目のチーム(浦西コース):科学技術の先駆け、未来への憧れ

浦西コースは、長さ800メートル、幅15メートルで、竜華東路に位置する。出演者150人と大型山車7台からなっ
ている長さ200メートルのチームは、西から東へパレードを行う。パレードは60分続き、毎日2回となっている。
浦東1号コースと同じように、浦西コースでの夜のパフォーマンスも、エリアが閉じる際に人の流れを分散する
役割を担っている。

3番目のチーム(浦東2号コース):中国文化の表れ

浦東2号コースも博城路に位置し、西から東へパレードを行う。パレードチームは、長さ200メートルで、出演
者200人と大型山車4台からなっている。パレードは60分続き、毎日昼に1回である。パレードの内容は、主に
国家館デーや中国の各省・市の文化イベントである。

引用終了

私が見たのは、「2番目のチーム(浦西コース)」です。山車は7台と書いていますが、私が見たのは6台です。
1台は故障したのでしょうか。パレードは1日に2回あるそうですが、もう1回が何時から始まるのかは判り
ません。私が知っているのは、2回の内の1回が午後5時から、竜華東路の上海企業聯合館北側付近で始まる
という事です。

6台の山車のデザインはそれぞれがテーマを持っているようです。私はパレードが終わった後に竜華東路の隅
に停車していた各山車の写真を撮ってきました。各山車の名称は不明なので、私が勝手に命名しました。(^_^;
それでは、パレード中のダンサー・チームの写真と共に紹介します。ムービーも撮りましたのでご覧下さい。


1号車 海の精




山車の先頭に乗っている「海宝」は、停車中の車では消えています。山車に備え付けの人形ではなくて、中に
人間が入っていたのですね。


2号車 ローラー・スケート隊



写真で左端に写っている小柄な少女の演技は凄いです。動画では注目してください。


3号車 ロボット隊



彼らの扮装が一番暑そうです。夏になったら大変だと思います。


4号車 花の精





私はこのチームが一番萌えました。彼女達が通り過ぎた後、山車を追いかけて先回りし、もう一度撮りました。
(#^.^#)


5号車 虫の精




このチームはただ歩いているだけで芸がないです。


6号車 緑地号




この山車は名前が判明しました。ダンサー・チームはリオのカーニバルをイメージしているのでしょうか?


動画「上海万博のパレード」



可口可楽館
可口可楽館

報道によると、「上海万博のスポンサー企業56社は、グローバル・パートナー13社、高級スポンサー14社、一
般スポンサー29社」だそうですが、コカ・コーラ社もその中の一社なのでしょう。会場の売店や自動販売機で
売っている清涼飲料はコカ・コーラ社の製品しかなく、商品の中にレモン・ティーがないのが私は不満です。

ところで、このコカ・コーラ社のパビリオンの壁面には、漢字の可口可楽だけでなく、アルファベット、ハン
グル、アラビア語、その他、知らない文字もありますが、片仮名の「コカ・コーラ」がありません。日本コカ
・コーラ社は協賛金の拠出をケチったのでしょうか。


中国鉄路館
中国鉄路館

中国鉄路館には行列がなくて見学しました。内部の展示は「これから全国に高速鉄道網を造るぞ〜」という広
報宣伝活動で、見物客も「そうですか〜」とどんどん先へ歩を進めるよう配慮した展示内容でした。しかし私
的には、昨年の北京・天津旅行で写真を撮り逃した北京南駅の模型展示で、駅舎の全貌を確認できたのは収穫
でした。この模型は屋根がせり上がって内部が見える仕掛けですが、本物の駅舎もそうなのでしょうか?

北京南駅の模型
北京南駅の模型

北京南駅の模型


SN26型蒸気機関車
SN26型蒸気機関車


中国船舶館外観
中国船舶館外観

中国船舶館入口
中国船舶館入口

中国船舶館も行列がなくて待たずに見学できました。中国の船舶の歴史を紹介した360度全周映像は、歴史時代
の長江の情景を再現したCGはレッド・クリフをぱくったような迫力で、並ばずに入れたにしては見応えがあ
りました。


以下の3館は入っていませんが、外観が面白いので写真に納めました。

上汽集団通用汽車館
上汽集団通用汽車館

信息通信館
信息通信館

万科館
万科館


中国航空館
中国航空館

中国航空館(夜)
中国航空館(夜)

中国航空館には夜遅くに行ったのですが、並ばずに入れました。ここのウリモノはフライト・シミュレーター
のようでしたが、それは既に終了していました。その他の展示内容については、行列がない事に納得。


震旦館
震旦館

行列が短かったので並んで入ってみましたが、宝飾品の「玉」の製造販売の企業のようです。中国人にとって
古代から玉は神聖な物であったという事を紹介したアニメを鑑賞した後、玉の展示コーナーを見学しました。
並ぶ価値なし。


万博会場で唯一食べたのが、この中華チマキ。蛋黄鮮肉粽は1個5元の良心的価格設定でした。しかし、一緒
に販売している飲料が、コカ・コーラ、スプライト、ファンタしかありません。中華チマキに合うのかな?

五芳斎粽子
五芳斎粽子

蛋黄鮮肉粽
蛋黄鮮肉粽


浦西会場東端の北側には、世界各地の都市の出展しているパビリオン「案例聯合館」が並んでいます。各館に
は数都市が入居していますが、案例聯合館 4-3は台北市の単独出展で、実質的には台北館です。他の案例聯合
館は行列もなく入れたのに対して、台北館は30分くらいの行列が出来ていました。並んで入ってみると、3D
映像による台北の紹介でした。

台北
台北


他の都市のブースは展示というよりも、それぞれのお国柄を表したオブジェの展覧会とでも言うべきか。

開羅 亜歴山大
カイロ アレキサンドリア

巴黎
パリ

巴塞羅那
バルセロナ

上の写真の部屋の周囲の壁は全て鏡です。奥へ通じる通路の右半分は鏡に映った像です。通路の先の人の立っ
ている所が一番奥で、奥の壁も鏡です。その部分を拡大すると…カメラを向けている私自身が写っていました。



首尓
ソウル

その場で写真を撮って韓流スターと合成してプリントしてくれる、プリクラもどきのサービスが人気でした。


大阪
大阪

大阪ブースの壁画
大阪館の壁画

大阪館は水都大阪の歴史を紹介する全周映像を上映していました。ただ全周映像は円形スクリーンに投影する
方式ではなく、正方形の四角い部屋の四方の壁面のそれぞれに4枚の映像を投影していました。360度全周映像
を投影するなら円形スクリーンの方が映像が自然です。そうしなかった理由は、私の推測ですが、市販のプロ
ジェクターを使うためでしょう。円形スクリーンの曲面に投影するためには特殊なレンズが必要でしょうから。


城市未来館の展示
城市未来館の展示

城市未来館の展示

城市未来館も並ばずに入れました。展示内容は、派手な電光のオブジェという印象でした。これが都市の未来?


城市広場の屋外ステージ
屋外ステージ

城市未来館前の城市広場の屋外ステージでは、外国のバンドがコンサートをやっていました。


渡し船より浦西会場を見る
浦西会場

二回目の万博見学では浦西会場の2号門から入場して企業館を見学した後、渡し船で浦東会場へ移動しました
が、結果的に言えばこの判断は失敗でした。浦東会場へ移動したのは、企業館の人の少なさを見て、夜になっ
たら浦東会場も空いているかも、と期待したからですが、浦東会場の国家館は夜になっても長蛇の列でした。
渡し船に乗るために1時間も待つくらいなら、企業館の中の人気館に入る方が良かったです。


世博軸の夜景
世博軸の夜景

夜になると、いろいろな物が光っています。世博軸のテントも夜になると幻想的に光ります。

6号門の夜景
6号門の夜景

万博見学二日目の夜は6号門から出て、地下鉄8号線でホテルに戻りました。11時だと地下鉄も満員でした。
自動改札機を通る時、私の前のおじさんが自動改札機に切符を入れても入れても弾き出されていました。彼の
入れようとしている切符を見ると、地下鉄の自動改札機に万博の入場券を入れていました。


2号門への高架歩道
2号門への高架歩道

万博見学初日の夜は2号門から会場を出ました。2号門を出たその先は、高層アパートの林立する街中です。
あのアパートの住人は、毎日残業を終えて務めから我が家に帰ってくると、窓の外からド派手な照明の未来都
市が見える訳で、仕事が順調な時はいいけど、そうでない時はカーテンを降ろしたくなるでしょう。万博会場
という超ド級ハレ空間と庶民の日常生活というケの空間がフェンス一つで隣接しているのも、今思えば万博開
催中だから見ることの出来る貴重な風景です。


「上海万国博覧会」のトップ・ページに戻る

「来た!見た!食った!」のトップ・ページに戻る



inserted by FC2 system