台湾・台北  2010年 11月 1日 〜 11月 10日


猫空一日旅遊

台北滞在二日目に台北の郊外にある猫空へ行ってきました。猫空は台北南方の山奥にあるお茶の産地で、こ
れまでは交通が不便で外人旅行者には敷居が高かったのですが、MRT文山内湖線(旧称木柵線)動物園駅
から猫空までロープウェイ(猫空 糸覧 車)が開通し、簡単に行けるようになりました。


出発の前に交通系プリペイド・カードの悠遊kaを買いました。イコカと同様の非接触式カードで、MRTと
バスで使えます。駅の窓口で500元で売っており、うち100元は発行手数料で400元がチャージされています。
なお、悠遊kaを使用してMRTに乗車すると運賃は2割引となるので400元で500元分乗車できます。

悠遊ka
悠遊ka

チャージ機
チャージ機

悠遊kaのホムペを見ると、交通機関だけでなくコンビニやスーパーでも使えます。技術は日本製でしょうが、
日本より便利ぢゃあないですか!と言うより、公共性を無視した企業エゴで電子マネーの規格が乱立するよ
うな国は、絶対どこかに欠陥があると思う。


MRT台北駅のプラットフォーム
MRT台北駅のプラットフォーム

MRT台北駅の南港線のプラットフォームに降りると、プラットフォームにドアが設置されていました。中
国でも新しい路線では最初からドアが設置されていますし、北京では古い駅にも設置工事が進んでいました。
この点に関しては日本の方が遅れています。乗客の見込みもないのに全国に100も地方空港を作る予算がある
なら、大都市の地下鉄のプラットフォームにドアを設置する方が、賢い金の使い方だと思うのですが。
それはそうと、私がびっくりしたのが乗客のマナーです。なんと、ちゃんと列を作っています。MRTが開
通した当初は、列も作らずにドアに殺到していたのですが。台湾もいつのまにか文明国になっていました。


復興南路の文山内湖線
復興南路の文山内湖線

忠孝復興駅で南港線から文山内湖線(旧称木柵線)に乗換えます。MRTの他の路線は地下鉄ですが、文山
内湖線だけは高架を走るゴムタイヤ式電車です。


文山内湖線の電車
文山内湖線の電車

終点の動物園駅の引込線で待機するゴムタイヤ式電車です。欧州の技術導入だそうです。


猫空 糸覧 車 動物園駅
猫空 糸覧 車 動物園駅

MRTの動物園駅と、猫空 糸覧 車の動物園駅は少し離れていますが、MRTの電車が動物園駅に到着する
前に、線路の右手に猫空 糸覧 車 動物園駅が見えますから、乗換えで道に迷う事はないです。


猫空 糸覧 車 改札口


「猫 糸覧 之眼」という新型ゴンドラが導入されており、そちらに乗る為には乗車券とは別に整理券を入手
し、さらに長蛇の列に並ぶ必要がありました。私は待ち時間ゼロで普通のゴンドラに乗りました。


「猫 糸覧 之眼」外観


「猫 糸覧 之眼」内部


大人気の「猫 糸覧 之眼」とはどういうゴンドラかと思って覗いてみると、床がありません。というのは嘘
で、床がガラスでした。当然、強化ガラスを使用していると思いますが、メーカーの作業員の勘違いで普通
のガラスを嵌め込んでいる可能性もゼロではない…ので、メタボと一緒に乗りたくはありませんね。

猫空ロープウェイ搭乗時の動画はこちらです。

このロープウェイは、スキー場のリフトと同様に、一本のロープに沢山のゴンドラがぶら下がって移動する
方式です。

ロープウェイ移動中


真下の景色


ロープウェイはロープの長さの限界から路線の長さが制限されますが、ここのロープウェイは、駅でロープ
からゴンドラを外して次のロープに取付ける方式でした。駅間距離が長い場合は、ロープから次のロープへ
ゴンドラを移すための無人駅を設置する事で、ロープの長さによる限界を突破して長距離の運行を可能とし
ています。

無人中継駅


指南宮駅と谷の向うの猫空地域


猫空駅


猫空 糸覧 車の公式サイト内に掲載されている猫空地域の地図はこちらです。その地図から猫空駅付近を抜
出したのが下の地図です。転載の許可はとっていないので内緒にしてください。(^_^;

猫空駅付近の地図


下の写真は猫空駅を背にして三玄宮方向を撮ったものです。今となっては通りの名前は判りません。駅前通
りとでも呼んでおきます。

仮称「駅前通り」



上の写真で道路に左側に看板の写っている三玄宮が下の写真です。屋根の装飾は立派ですが、後から増設し
たと思える手前の屋根が邪魔しています。参拝者が雨に濡れない為という配慮は判りますが…

三玄宮



仮称「駅前通り」を歩いて三玄宮を過ぎると、右へ入る小路があります。ここを進むと樟樹歩道に通じます。

樟樹歩道への分れ道


樟樹歩道東端



帰国して気付きましたが、上の写真の右端に「景観水池」が写っていました。ここには帰り道で寄りました。
先ほどの分れ道を右に曲って樟樹歩道の坂を少し下れば、景観水池に着くのでした。

景観水池遠景



樟樹歩道は下り坂になっていました。坂を下りてしまうと帰りに登らないと行けないので、樟樹歩道を歩く
のはやめにして、仮称「駅前通り」に戻りました。通りを進むと、三燉石茶壺博物館があります。

三燉石茶壺博物館(注:燉の字は火偏ではなくて土偏)


茶壺(日本でいう急須)のコレクションを展示した私設博物館でしたが、陶磁器の価値の判らない私には可
もなく不可もなくでした。博物館を見学した後、樟山寺へ向いました。


樟山寺


本殿



樟山寺は新築の寺院でした。観光寺ではないような気がして中に入るのは憚られました。樟山寺から猫空駅
へ戻る時は樟樹歩道を通りました。


樟樹歩道


樟樹歩道は茶畑の中を進みますが、椰子の木やバナナの木(植物学的には草)に南国風情を感じます。

茶畑



景観水池近景


樟樹歩道沿いに景観水池があります。水牛が水浴びしていました。というのは嘘で水牛親子の銅像です。景
観水池を通過すれば猫空駅は近いです。


猫空散策の次は指南宮を参拝しました。下の写真は猫空散策中に撮影した指南宮凌雲宝殿です。写真の右上
端にロープウェイ指南宮駅が写っています。

指南宮凌雲宝殿遠景


指南宮駅



指南宮駅舎から猫空を背にして左手方向に出ると、通天大道という名の参道らしき道がありました。この道
を進むと指南宮の中心的建築物である凌雲宝殿に出ます。指南宮は複数の建築からなる道教寺院ですが、こ
の建物が宗教的な意味でも中心かどうかは知りません。しかし建築物として一番でかい事は確かです。

通天大道


凌雲宝殿中景


凌雲宝殿近景



下の写真は純陽宝殿です。建物の額に「指南宮」と書いてありますが、指南宮のホームページの伽藍見取図
には「純陽宝殿」とあります。装飾や彫刻の見事な建物でした。

純陽宝殿


純陽宝殿接写



凌雲宝殿の前から台北101が見えるという事は、台北101の展望台からも指南宮が見えるという事です。次に
台北101の展望台に登る機会があったら、南東方向に注意してみようと思います。

指南宮から見る台北市街




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