中国 北京  2009年 8月 13日 〜 8月 17日


前回の北京旅行で見逃した北京古観象台へ向かう途中、東南角楼にも寄りました。東南角楼は前回見学済みで
すが、デジカメを買い換えて画素数が大幅にアップしているので写真を撮り直しました。入場料も10元ですし。

東南角楼外側


東南角楼内側



前回もレポートしたように、ここは鉄道マニアには絶好の撮影スポットです。

電気機関車


ディーゼル機関車



東南角楼の建物は展示施設として利用されていますが、博物館としての方向性には迷いがあるように感じら
れます。この建物自体が歴史遺産で、ここで現代美術を展示する必然性はない訳で、北京の城壁や門に関す
る歴史的内容に主題を絞ればよいと思いました。

東南角楼入口



一階のフロアは現代美術作家の作品が展示されています。その時々で企画展をやっているようです。

東南角楼内部(下から)



二階以上の回廊部分には北京の城壁の各所に配置されていた門の模型が展示されていました。

東南角楼内部(上から)



これが在りし日の崇文門の姿。この門は、現在の地下鉄崇文門駅の真上に60年代までは存在していたのです。
崇文門だけでなく、北京の城壁に配置されていた他の門の模型も展示されていました。形は全部同じですが。

崇文門の模型



北京古観象台


中国は現代でも旧正月(春節)を正式な正月としてお祝いしていますが、旧正月とは中国古来の太陰太陽暦
における1月1日です。日本も明治以前はこの暦を使っていました。厳密な意味での太陰暦とは月の満ち欠
けで月を決める暦で、新月の日が1日で満月の日は15日と決めていますが、一ヶ月は29.5日、一年は365.25
日なので、一年を12ヶ月とすると暦の日付が天体の位置に対して毎年ずれていきます。そこでズレが一月分
たまると閏月を入れて調整するのが太陰太陽暦です。その為には天体観測を行って暦の日付と天体の位置の
ズレを把握する必要があり、東洋では国家の務めでした。日本でも江戸時代は幕府天文方という役人が天体
観測を行っていましたが、清朝ではこの天文台で天体観測をしていました。現在では「北京古観象台」とい
う名前の博物館として一般公開されています。

門を入ると広々とした中庭のあちこちに古い天体観測機具が設置され、敷地内の一階建ての建物は展示室に
なっていて古代の天体観測について解説しています。城壁と同じ作りの観測台に上ると、そこにも各種の天
体観測機具が展示されています。台の上の天体観測機具は台の西側に設置されており、午後に行くと西日が
逆光となって、うまく写真が撮れませんでした。うまく写真を撮りたいなら午前中に行くべきです。


台の上の観測機具1


台の上の観測機具2


台の上の観測機具3



中庭の観測機具1


中庭の観測機具2



落ち穂広い第二弾として、前回行きそびれた円明園に行ってきました。行き方は頤和園と同じで、地下鉄13
号線(高架鉄道ですが)の五道口駅から路線バスの331番か690番に乗ります。地下鉄13号線は、西直門駅で
地下鉄2号線と接続していますが、二つの西直門駅の間には連絡通路が出来ており、改札口を出ずに乗換え
られるようになっていました。バスの運賃は1元です。


路線バス331番


 12 五道口 → 15 円明園南門 → 18 頤和園


路線バス690番


 17 五道口 → 20 円明園南門 → 23 頤和園


円明園南門



円明園案内地図



円明園は、ほとんどが池です。

池1


池2



西洋庭園の廃墟











迷路庭園(正式な名称は調べていません)がありました。清朝の王族はこれで遊んだのでしょうか。小さい
子供は迷うと脱出は困難なので危険です。(^_^; 

迷路の動画は、動画頁北京編2に収録しています。





建物


迷路




迷路



ところで円明園観光に対する評価ですが、所詮は廃墟です。観光の日数が限られるなら頤和園の見学に時間
を掛ける方が良いと思います。円明園を見るのは他の観光名所も見た後でよいと思います。


五道口の蓮の実の露天商


帰り道の五道口駅前で見かけた蓮の実売りの露天商です。中華スイーツの具材でよく使われる蓮の実は、生前
はこんな姿をしているんですね。緑色のシャワーの蛇口かと思いました。(^_^;



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