台湾・台北 その3 台北食べ歩記  2011年10月6日 〜 10月11日


このページは台北滞在中に食べた物をまとめて紹介します。まずは晶華酒店北東の長春路沿いある京鼎楼です。

京鼎楼正面


店内


地階にも座席があるようですが、1人客だったせいか入口の厨房横の狭苦しい座席に通されました。

雲呑湯と炒飯


この店は小籠包が名物ですが、小籠包は鼎泰豊で食べるつもりだったので、雲呑湯と炒飯を注文しました。中
華料理店を評価する場合、炒青菜でコックの味付けの技量が判り、炒飯はコックの炒めの技量が判るそうです
が、ここの炒飯はベタベタでした。上の写真からも米粒のベタッとした様子が分ると思います。炒めの技量を
言う以前の問題として、白飯を炊く時の水量を間違えたのではないでしょうか。


西門町散策中、紅楼北側の成都路沿いにある蜂大珈琲で一休みしました。1956年創業の老舗だそうです。

蜂大珈琲入口


店内


平日の昼間ですがお客はけっこう入っていました。奥の窓際の座席からは紅楼を眺める事ができます。

珈琲掌鐵


「掌鐵」はカフェラテのラテの音訳です。


前回の台北旅行レポでも紹介した阿毛石鍋燉飯の支店を士林夜市近くでも発見しました。しかし店頭に犬がい
ません。

阿毛石鍋燉飯 士林店


いや、模型の犬がいました。今回の旅行では西門町の阿毛石鍋燉飯の前も通り過ぎたのですが、店頭に犬を見か
けませんでした。やはり本物の犬は何かと問題があったのかもしれません。

店内


店の奥を見ると「義大利麺」の表示があります。こちらの支店ではパスタも出しているようです。


MRT淡水線柴山駅直近にある元祖猫カフェの猫花園へ行きました。

猫花園 正面


猫花園 店内


店内では十数匹の猫がくつろいでいます。それから犬も一匹います。

にゃんこ専用座席



店内のカウンターでは猫と犬の餌を販売しています。

餌販売中



店内にいたお客の1人が餌を買求めて、餌の封を切ったとたん店中の猫が寄ってきました。猫たちは営業時間
中は空腹にさせられているのでしょうか。

餌付け中



紅一点ならぬ狗一点の班比(バンビー)です。先ほどのお客から犬用の餌を貰った後、他の猫たちが餌を貰う
のを羨ましげに見ておりましたが、しばらくして自分用の餌はもう無いと悟ると、壁際で昼寝を始めました。
彼の名誉のために申添えておくと、起きている時は手招きすればお客の方へ寄ってきて、お座りやお手をして
くれました。猫たちよりずっと愛想がよいです。

班比


「旅々台北」の記事によると「ホフヴァルト」という犬種だそうですが、初めて聞く犬種なので「ホフヴァル
ト」を検索して愛犬家のブログを見つけました。元は農場の番犬だそうで、「気の弱い人、初心者にはかなり
難しい犬種。しっかりと犬をリードしてあげれる人、訓練に慣れている人向き。金色のコートを持つホフヴァ
ルトはゴールデン・レトリーバーと見間違えるほどよく似ているが、性格は180度異なることを忘れずに!」
との事です。

しかしこの班比はよく躾られており、客に対して吠える事もありません。この大人しくて穏和な習性はゴール
デン・レトリーバーでしょう。「ホフヴァルト」という情報は本当なのでしょうか?


士林美食広場へ行ってきました。が…、ここで重大ニュースです。士林美食広場は2011年12月24日をもって閉
鎖されたようです。屋台は士林美食広場から北へ約300mの所にある士林市場に移ったそうですが、フロア面積
から言って全ての屋台が移転するのは無理ではないでしょうか。他のブログには「移転は一時的で元の建物の
改修工事が終ったら元に戻る」という情報もありましたが、それが本当かどうかは私もウラが取れていません。
仮に改修工事後に元に戻る話が本当であるとしても、下の写真の情景はもう見る事が出来ない事は確かです。

士林美食広場



この人混みの中では、ぶらつきながら美味しそうな物を捜す事は無理なので、「官財板」を食べる事にしまし
た。少し歩いて、まず一軒を見つける事ができました。ちなみに「官財板」は「棺材板」の当て字で棺桶板の
事です。確かに棺桶の蓋を開けた形に似ていますが、さすがに食品の名称に棺桶はマズいので、同音の別の字
を当てたのでしょう。

老地方台南官財板(店番号427)


官財板(トースト・タイプ)


官財板は台南発祥の軽食で、厚手の食パンを揚げて、表面がパリパリになったパンの片面を剥がし、パンの中
心部をくり抜いて、その空間にシチューを詰めた洋風ファースト・フードです。しかし、この店の官財板は私
の記憶とどこか違います。食パンを揚げたのではなく、トースターで表面に焦目を入れているのでした。

店内


上の写真で、調理している女性の右手にあるステンレスの装置が業務用トースターです。女性が官財板を作っ
ている間に、トースターが次の食パンを焼いているので、1人で作業をする事ができます。


私は、揚げたトーストの官財板が食べたくて、別の店を捜しました。そして見つけたのが下の写真の店です。

小荘官財板(店番号244)


こちらの店では、食パンを揚げる人と官財板を作る人の分業体制です。

揚げパン


官財板(フライ・タイプ)


フライ・タイプの官財板の方が、棺桶の蓋の部分のパリパリした食感ではトースト・タイプに勝ります。パン
が油を吸っているので食べ終った後に腹がもたれますが、私はフライ・タイプの方が好きです。


中山北路エリアから徒歩圏内にある小吃専門夜市の「寧夏観光夜市」を紹介します。寧夏路は中山北路の西約
600mのあたりを南北に走る通りですが、寧夏路と民生西路の交差点から南へ200mくらいに渡って、夜になると
屋台がでます。そのほとんどが小吃店のグルメ夜市です。最寄駅は、MRT淡水線の双連駅または中山駅です。

寧夏観光夜市南端(夜)


屋台


この夜市の特長は、その適度な混み具合です。士林夜市や饒河夜市のような殺人的混雑はなく、上の写真を見
ての通り、通路には十分なスキマがあります。それから寧夏路に建並ぶ固定店舗もその多くは食堂ですので、
雨天時や冷房が欲しい時は食堂に入って食事をする事もできます。

固定店舗の牡蠣オムレツ屋


牡蠣オムレツ(虫可 イ子 煎)



下の写真は昼の寧夏路です。あの屋台はどこからやって来てどこへ去っていくのでしょうか?

寧夏観光夜市北端(昼)



次に紹介するのは、台湾鐵路松山駅から北へ徒歩3分の饒河観光夜市です。夜市の東端入口は道教寺院「松山
慈祐宮」に隣接しています。

饒河観光夜市


東端入口を入ってすぐの所に福州世祖胡椒餅がありました。台北駅南方の重慶店は固定店舗ですが、本店は屋
台という話は本当でした。

福州世祖胡椒餅


殺人的混雑の饒河観光夜市も西の端へ行くと少し空いてきます。西端付近にあった「餡餅世家」という屋台で
で餡餅(中華風おやき)を買いました。

餡餅世家


胡椒餅が窯で焼くのに対して、餡餅は油をたっぷり注いだフライパンの上で両面を焼きます。けっこう油を吸っ
ているので、腹にもたれて満腹感があります。ダイエット中の人は避けるのが無難です。


ところで、寧夏観光夜市でも饒河観光夜市でも日本式金魚すくい屋が店を出していました。台湾式金魚すくい
は子供向けの娯楽ですが、日本式では大人客が真剣にチャレンジしています。しかし台湾の皆さんはヘタです
ね。すぐに紙が破れてしまいます。

日本式金魚すくい屋



故宮博物院を見学した帰りに、士林駅前で路線バスを降りた所で今川焼が目に止りました。「鮮芋仙」という
芋圓や豆花がメインのスイーツ屋の店頭で焼いていましたが、作り方が日本と少し違うようなので、買求めて
試食しました。帰国してから調べると、ここの地元の店ではなくて台中発祥のチェーン店の士林店でした。

鮮芋仙 士林中正店



日本とどこが違うかと言うと、あんこの入ったベース部分と蓋の部分を別々に焼いて、パリパリに作った蓋の
部分をベース部分にかぶせて合体させる事です。ベース部分も外側はパリパリなので、日本の今川焼とは似て
非なる食感に仕上っています。アンは小豆以外にもカスタード・クリーム、チョコ・クリーム、と何種類かあ
ります。台湾の今川焼は他の店でも食べたのですが、同じくパリパリに焼上げていましたので、この店だけの
特徴ではなく、台湾の今川焼はそういう作り方をするようです。

台湾風今川焼(10元)




価格は10元と安いので、味見のつもりが小豆とカスタードの2個を食べた為、喉に渇きを覚えて店内で豆花を
食べました。

店内


紅豆豆花(35元)



MRT淡水線台北駅の地下街に屋台風の造りの軽食店で「九層炊」という食品を売っていたので、食べてみま
した。屋台風のカウンターの屋根の下に「台湾國宴」と書いていましたが、これが店名か確証はありません。

屋台風カウンター


店内座席



九層炊は以前に別の店でも見た事があり気になっていました。帰国してからウィキペディア中文版で調べると
正式名は「油葱 米果」で、台湾常見的稲米食品だそうです。しかし、この店では「宜蘭九層炊」と、宜蘭県
の名物のような書き方です。ウィキペディア中文版で宜蘭県を調べると、確かに特産品として「九層炊」があ
ります。「油葱 米果」は台湾ではよくある食品だが「九層炊」は宜蘭名物、という事でしょうか?

宜蘭九層炊


九層炊は直径が約30cm、高さは約8cmです。載せている板はくるくる回転します。店員は客から注文があると
板ごと九層炊を回転させながら1人分を専用の包丁でそぎ落して皿に盛り、タレを掛けて客に出します。九層
炊の上に撒かれている茶色い物体はカリカリに揚げたニンニク片です。

九層炊1人分


九層炊(55元)と苦瓜排骨湯(65元)がセットで100元だったので、セットで注文しました。

苦瓜排骨湯


苦瓜は元から白い品種なのか、色が抜けて白くなるまで煮込んだのか。苦瓜のシャキシャキした食感はまった
く失われて、ただただ苦いだけの物体でした。私は、その正体が苦瓜と判っていたから完食しましたが、もし
知らずに食べたら、一口食べただけで箸を置いた事でしょう。


帰国前夜の夜は、晶華酒店北側の長春路沿いにある金品茶楼で夕食を食べました。有名店らしく、私が席につ
いてしばらくすると、日本人団体ツアー客が入ってきてあっという間に満席になりました。ギリギリセーフ。

金品茶楼 外観


金品茶楼 店内


小籠包が有名なようなので一蒸籠注文しました。味も価格も鼎泰豊と同じくらいです。

小籠包(NT$160≒\432)


「高麗菜」とは何?と思って下の料理を注文しましたが、キャベツ炒めでした。味付けは櫻エビのダシが出て
美味かったです。一人身には分量が多かったですが頑張って完食しました。

櫻花蝦高麗菜(NT$150≒\405)


「五香」とあるので五種類のスパイスで味付けしたのかと思って下の料理を注文しましたが、塩漬け豚肉の厚
切りでした。熱々の御飯の上に載せたら美味いだろうと思いましたが、既にキャベツ炒めで満腹で白飯を注文
する気力はなく、半分以上残してしまいました。無念。

五香塩肉(NT$260≒\702)



帰国日の朝は春水堂南京店で牛肉麺を食べました。台中の春水堂でも食事をしましたが、この店の本業は中国
茶の喫茶店ですのでお間違えなく。

春水堂 南京店


店内


牛肉麺


ぜんぜん牛肉麺らしくない上品な味付けのスープです。台湾フリークにはちょっと物足りないかもしれません。


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