台湾 台北 その3  2011年 10月 6日 〜 10月 11日


10月6日に台中から台北へ移動し11日に帰国しました。10月10日双十節の見聞記と食べた物の記録は下記ペー
ジにまとめました。このページはその他の見聞をレポートします。

・祝!民国100年 双十節台北食べ歩記


台北での宿泊先は、中山北路と南京路の交差点の北東側区画に立地する大欣大飯店です。老爺大飯店の前から
中山北路を南下して南京路との交差点の手前で路地を東へ入った所にあります。某予約サイトで一泊約3500円
(朝食付き)で予約しました。

大欣大飯店


中山路×南京路と言えば台北旧市街の中心とも言える地点ですが、その北東側の区画は晶華酒店や老爺大酒店
などの高級ホテルが建ち並ぶためか、それらの客層を対象とした高級土産物店や洒落たレストランが点在する
区域で、意外と閑静でした。逆に言えば、屋台や小吃店が深夜まで営業しているような台湾的熱気を期待する
方には物足りないかもしれません。私としては近くにコンビニがないのが不便でした。距離的に言えば、中山
北路を渡った晶華酒店の向いの7-11が最寄のコンビニですが、交差点の信号待ちで時間がかかります。実質的
な最寄のコンビニは、林森北路を北上して晶華酒店の東側裏口を通りすぎた所の7-11です。林森北路の晶華酒
店東側裏口付近は、夜になると小規模な屋台街になるので、そこまで足を伸せば台湾風情を味わえます。


ロビー


食堂のバイキング朝食


フロントには日本語の出来るスタッフがいました。朝食は1階の食堂のバイキングです。おかずの種類は多く
はありませんが、おかずは毎日入れ替るので数日間なら飽きる事はないでしょう。ただ、主食系はトーストと
お粥だけで、白飯と麺類がないのはちょっと物足りなかったです。


このホテルには地階にも客室があるので、最安値で予約した場合は窓のない部屋に当る事も覚悟していました
が、幸いにも5階の部屋でした。しかし台湾で私が経験した中では最も狭いです。まぁ日本の格安ビジネス・
ホテルも似たようなもんですが。

客室(ドア側)


客室(窓側)



部屋の狭さは許容できましたが、シャワー・ルームの狭さは許容できませんでした。

シャワー・ルーム


上の写真は便座に座った位置から撮っています。シャワーが洗面台の真横にあるので、一度シャワーを浴びる
と床がビショビショで、それ以降は手を洗う時も小用を足す時も、濡れた床の上に立たなければなりません。
ホテル予約サイトのクチコミ欄を見ると、このホテルの中には浴槽付きの広い部屋もあるようですが、最安値
での予約だとシャワーのみのこの部屋か、地下の部屋に当る可能性は高いと思われます。

立地と価格から言って良いホテルだとは思いますが、浴槽付きの部屋を望むなら最安値とは行かず、価格的優
位性はなくなりますし、ホテルを出ると屋台が並んでいるような台湾的熱気を求める私には、ここの環境は上
品すぎるので、私的には次回は別のホテルに泊まるつもりです。なお、無線LANは無料で、電波は客室内でも
良好に受信できました。


JCBプラザ・ラウンジ台北


たいていのクレジット・カードに海外旅行アシスタント・サービスは附帯していますが、そのサービスはJT
Bの海外支店に業務委託している場合がほとんどです。「○○カードの海外旅行サービス窓口」の現地住所へ
行ってみれば、そこは十中八九JTBの現地支店でしょう。JCBカードも例外ではなくて世界各都市に展開
している「JCBプラザ」も、その正体はJTBの現地支店ですが、日本人観光客が多い都市には自前のサー
ビス拠点「JCBプラザ・ラウンジ」を設置しています。アジアですと台北、香港、上海、北京、シンガポー
ルにあります。台北では国賓大飯店近くの中山北路西側沿いのビルにあります。

JCBプラザ・ラウンジは、旅の相談のアシスタント業務のみならずラウンジとしての機能もあり、日本の新
聞や旅行ガイドブックが無料で閲覧できます。無料ドリンクやパソコンも用意されており、中山北路エリアの
ホテルに宿泊しているならば、利用しない手はありません。



ところで肝心のアシスタント業務の方ですが、私が10月10日の双十節の催しに関する情報を尋ねたところ、担
当者は答えられませんでした。おそらく「日本語の通じる医者」などの既に用意されている情報はスラスラと
答えられるのでしょうが、鮮度の高い情報に対する臨機応変な対応は望めないようです。無料サービスだから
文句を言える立場ではないのですが…

私はJCBプラザの利用が目当てで、ツタヤTカード(JCB)に入会していました。いわゆるJCBカードに
は2種類が存在します。一つは株式会社JCBの発行した純正カードで、もう一つは他の会社がJCBと提携
してJCBマークを入れて発行した提携カードです。後者の場合、買物は純正JCBカードと同様に利用でき
ますが、附帯サービスに関してはカード発行会社とJCBの提携契約次第で利用できない場合もあります。例
を挙げると、セゾン・カード(JCB)は、海外旅行アシスタント・サービスはセゾン・カードで独自に行って
おり、JCBプラザは利用できません。しかしツタヤTカード(JCB)は利用でき…ました。

ところが、今年になってツタヤTカードのサービス内容が変更になり、海外旅行保険自動附帯も海外旅行アシ
スタント・サービスも廃止になった上で、年会費が無料から500円に変更されました。私は年会費の発生前に
ツタヤTカードは退会しましたが、今回旅行の2週間前に思い立ってJCBカードにネットから入会を申込み、
出発の数日前にギリギリで新しいカードが到着しました。

私が入会したのは年会費永年無料のEITカードです。海外旅行保険が自動附帯し、旅先ではJCBプラザが
利用できるのですから、海外旅行をする人は入会して損はありません。ただしこのカードはリボ払い専用カー
ドなので買物をすると金利が発生します。私はこのカードはただ持つだけで、買物には別のカードを使用して
います。「入会して損はありません」と書きましたが、一回払いとリボ払いの仕組みの違いが理解できない方
にまでお薦めはしません。


公衆トイレの電光掲示板


MRT西門駅の公衆トイレに上の写真の電光掲示板が設置されていました。空いている所は緑で、使用中の所
は赤が点灯し、混み具合が一目瞭然。プライバシーより合理性を重んじるその精神に思わず感銘を受けました。


行天宮は前回の台北旅行でも写真を撮りましたが夜景だったので、今回は昼間の写真を撮ってきました。

行天宮 南側外面


行天宮 正門


正面の門はなぜか閉っています。休業日という訳ではなく、この左側の通用口は開いており、人々はそちら
から出入りしています。この門が開かれるのは特別な神事の時だけなのでしょうか?


行天宮 境内


平日の昼間なのに境内はすごい人です。しかしながら、門や本殿の立派さに比べて、この建物の簡便さには
違和感を感じます。このバラック小屋の屋根の下にはテーブルが並べられていて、信者のお供え物が並んで
いました。

これは私の推測ですが、道教寺院の建築様式としてはここは本殿の前庭であって建物を建てる所ではないの
でしょうが、雨天時にも信者がお供え物を並べる場合を考えて屋根が必要となり、仮設という名目で本殿の
前にバラック小屋を建てたのでしょうか。それとも単なる予算不足で、いずれ立派な建物が建つのか?


行天宮 本殿


バラック小屋の向うに本殿がありますが、ここも大勢の信者が祈りを捧げているので、その前へズカズカと
進んで写真を撮るのは憚られました。ちなみに中心となる祭神は関羽だそうです。


袖珍博物館を見学してきました。「袖珍」は中国語で「小型の」という意味ですが、ここでは"miniature"
の訳語として使われています。場所は、建国北路沿いの台証金融大楼の地下ですが、このビルの1階には翡
翠文化博物館も入居しています。

台証金融大楼正面


上の写真でビルの正面中央に見えるのが翡翠文化博物館の入口です。撮影禁止だったので残念ながら展示内
容を紹介はできませんが、入って見ての印象は、翡翠製品のギャラリーでした。値札こそ付いていませんで
したが…。翡翠に興味がある方以外はわざわざ行くことはないと思いますが、袖珍博物館を見るためにここ
まで来たのなら、ついでに見学してもよいかもしれません。ただし入館料は袖珍博物館の180元に対して、
翡翠文化博物館は250元とやや割高です。

翡翠文化博物館 入口



袖珍博物館は台証金融大楼の左側の玄関を入って左奥へ進み、地下へ降りる階段を下った所です。下の写真
は、その地下へ降りる階段の入口です。

袖珍博物館



最初の展示物は人形でした。心の中で「人形博物館?」と失望感が広がりましたが、いえいえ人形の展示は前
座に過ぎません。ここの展示物のメインは「ドール・ハウス」です。

人形



ドール・ハウスなどと言うと「リカちゃん人形のお家」を想像してしまいそうですが、そんなチャチな物では
ありません。ドイツに発祥してイギリスで発達した立派な芸術ジャンルの一つです。

ドール・ハウス


ドール・ハウスの縮尺は1/12だそうです。一辺が10mの部屋を表現したドール・ハウスの寸法は約80cmとなり
ます。上の写真の作品の右端にご注目ください。ドール・ハウスの中に飾られているドール・ハウスです。イ
ギリスの裕福な趣味人の家では、ドール・ハウスをこういう風に飾って鑑賞しているのでしょうか。

ドール・ハウスの中のドール・ハウス


同、拡大写真


もし、このドール・ハウスの中のドール・ハウスも縮尺1/12のルールで作られているなら、実世界に対する縮
尺は1/144となります。

ドール・ハウス


ドール・ハウス


ドール・ハウス


ドール・ハウス以外のミニチュア・アートも多数展示されていました。こちらは大樹の上の鉱山というイメー
ジの作品です。なんだか宮崎駿的世界に通じるものを感じます。

樹上礦坑(高分解能写真)


当博物館で最も縮尺比率の高い縮尺1/120の作品で、人形の身長が約15mmとなります。

樹上礦坑(一部分拡大)



この他に日本のミニチュア作品もありましたが、素人目で見ても出来映えの点で雲泥の差を感じたのでここで
紹介するのはやめておきます。私も含めて日本社会ではミニチュアはオモチャの一種であって、アートという
認識は希薄だと思いますが、ミニチュア・アートという芸術ジャンルが存在する事を教えてくれた点で、私に
は有意義な博物館でした。


饒河観光夜市へ行こうと思って台湾鐵路松山駅に降立ってびっくり。線路と駅が地下化されていました。前に
来たのは10年ほど前なので変っていても不思議ではありませんが、私的にはウラシマ状態です。

台湾鐵路松山駅ホーム


台湾鐵路松山駅地上出口



駅から北方向へ少しあるいた所に饒河観光夜市の東端入口がありますが、そこに接する位置に松山慈祐宮があ
ります。祭神は媽祖神だそうです。夜間は派手にライトアップされていました。私の目には、両耳の尖った巨
人が歯を見せて笑っいながら両手を上げて西洋風に手招きしているように見えるのですが、これは気のせい?

松山慈祐宮


媽祖神


本殿内部


饒河観光夜市の方は「台北食べ歩記」で紹介します。


同じく媽祖神を祀る関渡宮も参観してきました。場所はMRT淡水線関渡駅から徒歩10分くらいの淡水河沿い
です。このあたりの線路は大きくS字カーブしていて方向を間違えやすいので、行くつもりの方はグーグル・
マップなどで道順を確認しておく事を薦めます。

MRT関渡駅周辺地図


上の写真は関渡駅構内にあった案内地図です。下が北方向(淡水河の河口方向)なので注意してください。右
端の淡水河畔に「関渡宮」表示がありますが、その位置にあるのは関渡宮の裏門に相当するお堂の位置であり、
正門の位置はこの地図の右枠外になります。判りやすい行き方としては、関渡駅の出口1を出て、バス停Aの
前を地図の右方向(西)へ進んで大度橋の下をくぐり、さらに知行路を西へ進んで淡水河畔へ出る道順です。


関渡宮への道


私は、出口1を出て即座に右方向へ進み、大度橋の下をくぐって、更に道なりに西へ進んだら関渡宮へ辿り着
きました。上の写真は大度橋の下を通り過ぎた地点です。


関渡宮(高分解能写真)


関渡宮は、台湾三大媽祖の一つと言われるだけの立派な寺院でした。ちなみに残る二つは、鹿港の天后宮と雲
林県北港の朝天宮だそうです。上の写真では奥行感が判り難いですが、手前が媽祖神の鎮座する平屋建ての本
殿で、その後に玉皇大帝を祀る高層の廟が建っています。更にその後は小山で公園になっており、小山の向う
側に淡水河が流れています。写真右端の鉄塔はその小山の上に建っています。

媽祖神


玉皇大帝三官大帝廟(仮称)の側面


後の高層建築の廟の名前を確認していませんが、玉皇大帝と三官大帝が祀られています。建物の装飾は見事な
出来映えだと思います。

ベランダ(高分解能写真)


三官大帝


台北101を望む


ベランダから眺めた台北市街です。手前の寺院の屋根の先端の左側に圓山大飯店がちょこっと見えています。
小山の上に建つ巨大ホテルよりも更に高い台北101の高さがよく判ります。


関渡宮本殿の左隣に玉女宮という小さなお堂がありました。関渡宮の公式ホムペの参拝順路には入っていない
ので、関渡宮とは別の寺院のようです。規模ではお隣にかないませんが密度の高さで勝負、という感じです。

玉女宮


祭壇


コンセント


こんな所にコンセントを作らなくても…。このレリーフを作った職人さんや寄進者は何と思うのでしょうか。
台湾人気質は大らかだから、気にしていないのかな…


関渡宮の玉皇大帝三官大帝廟(仮称)の右隣に財神洞と古仏洞という二本のトンネルの入口があります。こち
らは関渡宮の施設です。

財神洞と古仏洞の入口



古仏洞に入ると、左右に金剛力士のレリーフがあります。

古仏洞


火天金剛


水天金剛



さらにトンネルの両側に二十八部衆の像が安置されていますが…、マネキン!しかし、地元の信者の方はこの
マネキン人形の一つ一つに手を合わせて頭を下げていました。仏像の価値を外見で判断する私は俗人です。

迦楼羅王


金色孔雀王


阿修羅王


阿修羅王の右側は、さわやかな笑顔で右手を握りしめてガッツ・ポーズ。何か良い事があったのでしょうか。

阿修羅王右側面


トンネルを抜けるとお堂があり、千手観音像が安置されています。観音様はトンネルに背中を向けて淡水河を
向いて鎮座しているので、トンネルを歩いて行くと観音様の背中が見えてきます。回り込んで観音様とご対面
です。

千手観音菩薩


しかし、このお堂は行止りで、淡水河畔へ出る事はできません。下の写真は、後で淡水河畔へ行った時に撮っ
たものです。お堂から写真の右隣の建物(関渡宮図書館)へ入るドアはあったので、図書館内を通り抜ければ
淡水河畔へ出られそうですが、一般人が通り抜けのために入って良い雰囲気ではありませんでした。参拝順路
としては、古仏洞は行止りで引返すしかありません。

古仏洞の淡水河側のお堂




財神洞の入口は、玉皇大帝三官大帝廟(仮称)の地下一階、下の写真の赤い祭壇付近で右へ曲った所です。

玉皇大帝三官大帝廟(仮称)の地下一階


財神洞


こちらもトンネルの両側に道教の神像が並んでいます。トンネルを抜けた所にお堂があり、ご本尊の神像が安
置されています。こちらのお堂は淡水河畔の道路へ出る事ができました。

財神洞の淡水河側のお堂


下の写真は、淡水河畔から見た関渡宮です。左端が古仏洞のお堂、右端が財神洞のお堂、中間の建物は関渡宮
図書館です。後の小山の上は公園になっていますが、今回は登っていません。

淡水河畔から見た関渡宮



関渡宮参観の後は、もう夕暮でしたが淡水河畔を散策しました。

淡水河畔




遊覧船埠頭


大河之戀 皇后號


桟橋に遊覧船が係留されていました。船名は「大河之戀 皇后號」。英名は"GREAT RIVER QUEEN"となっていま
すが、「戀」の訳語はどこへ行ったのでしょう?


淡水河口の夕日


淡水河畔を散策している間に日が暮れて、関渡駅へ戻る時には夕闇がせまっていました。来た道を素直に戻れ
ば良いものを、近道しようと経路を変えて歩いたら交差点に出た所でどちらに進むべきか判らなくなりました。
運良くバス停があったので、そこで関渡駅行きのバスに乗って戻る事ができました。


李製餅家 台北店


鳳梨 酉禾(パイナップル・ケーキ)の老舗「李製餅家」の台北店が、ホテルの近くにあるので、お土産に買い
ました。場所は、南京東路と林森南路の交差点から林森南路の南へ進んですぐの所の林森南路の西側沿いです。
本店は基隆市にあるそうで、台北店は売場だけの小さな店ですので、見落さないように注意してください。味
は、私が食べた鳳梨 酉禾 の中では最も美味しい物だと思います。


店内


商品陳列棚


蛋黄 酉禾 という商品も、この店の名物ですが、その名の通り饅頭の中にタマゴの黄身が丸々一個入っていま
すので、1人が一日に何個も食べられる物ではありません。あまり日持ちはしませんので、もし買う時は購入
個数を慎重に考えて下さい。


鳳梨 酉禾 24個入り化粧箱


上の写真では12個に見えますが上下2段に重なっています。24個入り化粧箱で300元≒800円です。36個入りは
450元、12個入は150元ですが、12個入の箱は化粧箱ではなくて、日本のスーパーの惣菜売場でコロッケを入れ
ているような市販のプラスティック容器です。またバラ売りもしているので、1個買って味見する事もできま
す。鳳梨 酉禾 の包装紙はくるんでいるだけで密封包装ではありません。日持ちの目安の張紙が壁に貼ってあ
り20〜30日だそうです。夏場は二十日、冬場は一ヶ月、という事でしょうか。


帰りの飛行機では機内食を注文するのはやめて、空港の出発フロア内のレストランで食べました。

homee KITCHEN 好饗厨房


メニュー



今回の旅行では牛肉麺は食べたが担子麺は食べていなかったので、160元の台南担子麺セットを選びました。

台南担仔麺


味は良く言えば素朴、はっきり言えば特長がなく、不味いというのは言過ぎですが、美味いとも言えません
でした。しかしメニューの多さで、今後はジェット・スターの機内食よりこちらを選びたいと思います。


飲料自動販売機


機内では飲物サービスも有料なので自販機でドリンクも買いました。価格は25元〜30元です。


ところで、空港の出発フロアの通路で目に付いたのが台湾赤十字社の募金箱です。

台湾赤十字社の募金箱




その表示板には、ハート型に切抜いた100元札の下に文章が書かれています。冒頭には、「あなたの愛の心を
用いて+みなさんの博愛を集成…」と書かれており、その下の文章にも「100元的力量」とか「百元託付」と
か書いています。どう見ても100元の寄付を呼びかけているのですが…

寄付箱の中


箱の中はレシートの山です。これは募金活動に対するいやがらせと言うか妨害行為以外の何物でもありません。
世の中には心ない人がこんなにも沢山いるのでしょうか。


台湾のレシート(統一発票)は個別に発行番号が打たれていて税務署(台湾財務部賦税署)主催の宝くじと
なっており、2ヶ月おきに抽選が行われます。当選番号は賦税署のホームページでも確認する事ができます。
下は2011年10月の当選番号です。私も今回の旅行中のレシートの中で6等が1枚当っていました。\(^-^)/
ただ、換金するためには2012年3月までに台湾の郵便局に持込んで交換手続をする必要がありますが…

レシート宝くじの当選番号発表


この募金箱にレシートを投げ捨てる人の本意が悪意でないとするなら、レシートには宝くじの価値があるので
善意として入れている可能性があります。そこでレシートの宝くじとしての期待値を計算します。

ランダムな番号のレシートを1万枚集めた場合の期待値を計算すると、6等が50枚、5等が3枚入っている
事は期待できますから、200元×50+1000元×3=13000元となり、レシート1枚あたりの期待値は1.3元≒3.5円
となります。4等より上の「当り」は、1万枚集めた程度では入っている確率は低いので期待値の計算からは
外します。

1万枚集めれば35000円分の当りが入っている可能性は十分に期待できますが、1万枚を集めてその番号を読み
とって当選番号と照合し当りを捜し出す手間を考えると、35000円分の多くは人件費で吹っ飛ぶと思われます。
まぁ、台湾赤十字社がこの作業を中国に外注に出して中国の人件費で行えばペイする話かもしれませんが。

しかし、募金箱の呼びかけ文には「あなた的百元託付」とは書かれていますが「統一発票也可以」という文章
は見あたりません。先の大震災では台湾人から多くの寄付金が寄せられた訳で、日本人としてはここは素直に
100元札を寄付するべきだと思います。「ならばお前は入れたのか」と言われそうですが、入れようと思っても
このレシートの山を見るとゴミの中に捨てるようで躊躇してしまいました。だから募金箱にレシートを入れる
行為は、ささやかな善意などとはとても言えなくて「募金活動に対する妨害行為」ではないかと思うのです。
もしあなたの近くに、台湾の空港で募金箱にレシートを入れて善行をしたつもりの脳天気な友人がいたら、あ
の募金箱には「100元を寄付してください」と書いてある事を教えてあげてください。



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