シンガポール  2009年 8月 9日 〜 8月 13日




2003年の初旅行に続いて二回目のシンガポール旅行に行ってきました。シンガポールは海外旅行初心者に対し
てお勧めの都市だと、私は評価しております。華僑、マレー系、インド系からなる他民族国家で、チャイナ・
タウン、アラブ・ストリート、リトル・インディア、それに英国統治時代の西洋建築と、一つの都市の中に四
つの文化が同居しており、徒歩圏内で四カ国の文化を巡る事ができます。また経済水準が高く都市のインフラ
が整備されており、治安が良好である事も、海外旅行初心者には重要なポイントです。欠点は、香港、台湾に
比べれば日本から遠い事(あくまで比較の問題で、欧米よりは格段に近い)と、季節がいつ行っても夏である
事です。南国台湾でも春や秋の観光に最適な時期があるのですが、シンガポールは赤道直下でいつでも真夏と
いうのは、観光には辛いです。街歩きは体力を消耗する事を覚悟する必要があります。なお、一年中夏ではあ
りますが、北半球の冬季にシンガポールは雨期となり暑さは少し和らぎます。という訳で、シンガポールに興
味を抱いてくれた方のために、まずシンガポール関連情報のサイトを紹介します。

 ・シンガポール政府観光局(日本語ページ)

 ・シンガポールお役立ちウェブ

 ・シンガポールガイド


今回のシンガポール旅行は中国国際航空の北京経由便を利用しました。復路は北京にも宿泊して、一つの航空
券で二都市を観光できるお得なツアーのはずだったのですが、出発の数週間前に楽天トラベルからメールが届
き、往路の北京→シンガポールの便が欠航になり、北京での同日乗り継ぎができなくなったので、翌日の便を
手配するとの事でした。それで往路も乗り継ぎの為に北京で一泊する事になり、慌てて北京のホテルを予約し
ました。そして、翌日の北京発の飛行機が出発直前に降り出した雷雨のために3時間ほど空港で待機し、シン
ガポールに到着したのは午後23時過ぎで地下鉄の最終が出た後でした。タクシーでホテルに着いたのは午前0
時過ぎで、自宅を出てから目的地のホテルまで合計38時間もかかった長旅でした。

今回のシンガポール旅行は以下の四つのページに分けて紹介します。前の旅行時に撮った写真も「2003年撮影」
と註釈を付けて紹介します。

 1.オーチャード・ロード界隈(本ページ)

 2.シティ界隈&マリーナ湾岸

 3.チャイナ・タウン界隈

 4.ブギス界隈


今回の旅で宿泊したホテルは、オーチャード・ロード・エリアにあるホテル・シュープリームです。通りから
路地を少し入ったところにある隠れ家的な立地で建物や調度品もやや古びていますが、一泊8000円という魅力
的なお値段です。ホテルは寝に帰るだけと割り切れる方にはお勧めのホテルですが、少し判りにくい所にある
ので、最寄り駅のドービー・ゴート駅からホテルまでの経路を懇切丁寧に紹介します。


ドービー・ゴート駅から地上に出て、オーチャード・ロードの西方向を見る



道路の右側前方に森があり、その木々の向こうに白い壁のビルが顔を出しています。森は大統領官邸の敷地で、
白い壁のビルはオーチャード・ロード沿いに立地するコンコルド・ホテルです。


大統領官邸正門



大統領官邸正門の向かいの公園



大統領官邸正門を通り過ぎてしばらく進むとコンコルド・ホテルがあります。コンコルド・ホテルの横の道を
北方向に入った所にホテル・シュープリームがあります。途中で歩道の舗装がなくなり、「ここまま先に進ん
でもよいのだろうか?」と不安になりますが、構わず進んで道なりに左へ曲がるとホテル・シュープリームに
辿り着きます。


コンコルド・ホテルの横の道



歩道を北に進む



途切れる歩道の舗装



ホテル・シュープリーム入口



この経路は、オーチャード・ロードの東方向から来る場合の最短経路であり、オーチャード・ロードの西方向
から来る場合は、コンコルド・ホテルの西隣にあるホーカー・センター「老街坊」の横の道を北に入ります。
こちらの経路は歩道の舗装が途切れる事はないので、こちらがホテル・シュープリームへの正式な道でしょう。


ホテル・シュープリーム外観



ホテル・シュープリーム室内



見ての通り建物も室内調度も古びていますが、整備、清掃はされていますので不快に感じた事はありませんで
した。建物の外壁に「原首大酒店」と表示してある事から華僑系の経営(シンガポール人の8割は華僑系です
が)と思われますが、客層で中国系が多いという感じはなかったです。というより8月中旬の私の宿泊時期に
他の客はほとんどいませんでした。フロントのスタッフは私服姿で良く言えば家族的な雰囲気のホテルです。


ホテル・シュープリーム前の自動車道と大統領官邸の森



私の泊まった部屋は6階の北側でした。窓の外は大統領官邸の森なので窓からの眺めの視界は広いのですが、
大統領官邸の敷地とホテルの間を自動車専用道路が走っており、「シャーー、シャーー」というクルマの走行
音がけっこううるさいです。私は6階に泊まったのでまだましでしたが、低層階だと音はもっとうるさいかも
しれません。もし南側の部屋だった場合は、騒音はない代わりにカーテンを開けると隣のビルから丸見えとな
ると思います。


ホーカー・センター「老街坊」



ホテル・シュープリーム内にある食事施設はカフェ・テリアのみでしたが、オーチャード・ロードに出ればレ
ストランはいくらでもあります。今回の滞在中で私が一番よく利用したのは、コンコルド・ホテルの西隣にあ
るホーカー・センター「老街坊」です。ホーカー・センターの「hawker」を辞書で調べると「(手押し車の)
行商人」とあり、本来の意味は移動式の屋台の事です。実際のホーカー・センターの店舗は地面に固定されて
おり移動不可能な作りですが、客席がオープンな空間という点で「ホーカー」と呼ばれているのでしょう。ビ
ルの内部に屋台風の飲食店を集めた場所は、「ホーカー」とは呼べないのでフード・コートと言うべきです。


麺屋1



板麺



麺の上に載っているのはカリカリに揚げた小魚です。スープを吸ってフニャフニャになる前に食べて下さい。
スープは日本人好みの薄味。旅行時の為替レートは、1シンガポール・ドル≒70円なので、約280円でした。


麺屋2



サテイ(串焼き肉)



肉頭麺とサテイ



この店の右横でサテイも売っており、豚、羊、鶏、のサテイを各二本と、肉頭麺を注文。肉頭麺はまずかった
です。サテイの味付けはいけますが、甘辛い味付けが肉本来の味より支配的で豚肉と羊肉の区別が付きません
でした。

早朝の老街坊



シンガポールを旅立つ日は早朝の飛行機なので、地下鉄の始発電車でチャンギ空港に向かいましたが、その時
刻でも何軒かの店は営業していました。夜遅くに通りかかった時も何軒かの店は営業していましたので、営業
時間は相当に長いと思われます。


オーチャード・ロード



シンガポール一の(高級)繁華街、オーチャード・ロードを紹介します。老街坊から一区画西へ進んだ所です。
交差点を渡った右手のビルは、ショッピング・センターの「オーチャード・ポイント」です。


センター・ポイント



「オーチャード・ポイント」の西隣のビルが「センター・ポイント」です。地階にセブン・イレブンとマクド
ナルドが見えていますが、その奥にスーパー・マーケットがあります。


ビジター・インフォメーション



オーチャード・ロードの空地にビジター・インフォメーションがあり、日本語のパンフレットも置いています。
建物は仮設のようなので、次に来た時にはこの場所にないかもしれませんが、その場合でもどこかに移転して
同様のサービスは継続していると思います。


大華銀行(UOB)



このビル(フェーバーハウス)の10階にJCBプラザがあります。他のカード会社の海外アシスタント業務は
JTBに委託しており、海外各地のJTBの支店で他のJTB客に混じってカード会員としての相談サービス
を受ける形になりますが、JCBは自前で世界各地にアシスタント業務拠点(JCBプラザ)を設置している
ので、ゆったりと相談を受ける事ができます。

今回のシンガポール旅行では、ホテルの近くにJCBプラザがあるので何気なく立ち寄りました。パソコンの
インターネット閲覧が無料なので、念のため飛行機の時刻に変更がないか確認しようと思い、チャンギ空港の
サイトを閲覧すると、私の乗る予定の北京行き飛行機の行き先が廈門行きとなっていました。慌てて、JCB
プラザのスタッフに相談し、中国国際航空のシンガポール支店に電話で問い合わせてもらったところ、私の乗
る飛行機は廈門経由の北京行きと判明しました。私の航空券は楽天トラベルで手配したEチケットで、その飛
行機が北京直行便ではなく廈門経由北京便だなんて事はどこにも書いていませんでした。海外ではどんなトラ
ブルがあるか判りませんので、カード会社の海外アシスト・サービスは心強い味方です。

ところで、自分の持っているカードにJCBのマークがあるからJCBプラザのサービスを受けられると早合
点しないで下さい。いわゆるJCBカードには、株式会社JCBの発行した純正JCBカードと、他のカード
会社が発行した提携カードがあるからです。提携カードの場合は、海外アシスタント業務まで提携していると
は限りません。例えばセゾンJCBカードの場合は海外アシスタント業務はJTBと提携しているので、建前
論で言えばJCBプラザに入っても「お客様、残念ながらこのカードではご利用できません」と断られるはず。
もしかしたら実際には心優しいスタッフが黙認してくれるかもしれませんが。一方、ツタヤTカードの場合は
海外アシスタント業務もJCBに委託しているので、JCBプラザのサービスを受ける事ができます。ツタヤ
Tカードは年会費無料で海外旅行保険も自動附帯なので、持っておいても損はないカードだと思います。ただ
し、海外での普及率はVISAに及ばないので、JCBカードだけで海外旅行をするには不安があるのも事実です。


高島屋SC前



オーチャード・ロード沿いの高島屋ショッピング・センターの二階にあるロイヤル・コペンハーゲン・ティー
・ラウンジで、英国流のアフタヌーン・ティーを賞味しました。ティーにケーキを二個選択しとサンドイッチ
が付いて22ドルですが、消費税7%とサービス料10%が付いて請求金額は26ドル≒1800円。たっ、高い。(>_<)


ロイヤル・コペンハーゲン・ティー・ラウンジ



ケーキ選択



アフタヌーン・ティー・セット



英国流なんだからティーと言えばミルク・ティーに決まっているだろうと思い、注文ではただ「ティー」と言っ
たところ、出てきたのは本当にただのティーでした。写真を見て今気づいたのですが、サンドイッチの上に載っ
ているレモンを入れて、レモン・ティーにすればよかった。(^_^;

ラッキー・チキン・ライス(幸運鶏飯餐館)



「早い、安い、美味い」の三拍子揃ったファースト・フードと言えば、日本では牛丼、香港では焼臘飯、台湾
では魯肉飯ですが、シンガポールではチキン・ライス(海南鶏飯)です。前回の旅行では、たまたま見かけた
店で賞味してみたのですが、可もなく不可もなくの平凡な味でした。今回の旅では、まっぷるのガイドブック
で「地元の人にも評判の店」と紹介されている店がオーチャード・ロード沿いの雑居ビルの中にあったので、
昼食を食べました。


店内



チキン・ライス



この店のチキン・ライスはスチームとローストの二種類が用意されていました。海南鶏飯は蒸し鶏が本来の形
なのでスチームを注文しましたが、本音を言うとローストの方が美味そうです。


麺屋3



ラクサ



オーチャード・ロードのどこかの雑居ビルの地下のフード・コートでマレー料理のラクサを食べました。ココ
ナッツ・ミルクの甘いスープにチリ・ソースが浮いた甘辛い味です。私はココナッツ・ミルクが苦手なので、
そうと知っていれば注文しませんでした。事前にガイド・ブックは良く読んでおくべきでした。


ドービー・ゴート駅地階のミスター・ビーン



ドービー・ゴート駅の地階に「ミスター・ビーン」という軽食の売店がありました。ソフト・クリームを食べ
ようと思ってメニューを見ると、「Soya Ice Cream」と書いてあり、値段はコーンが1.5ドル。もしやと思って
買ってみると、やはり豆乳アイスでした。ただし、中が空洞!食感はアイス・クリームですが味は甘い絹ごし
豆腐。何度も食べたいとは思いませんが、豆腐嫌いでない方なら一度は食べてみる事をお勧めします。


ソイ・アイス・クリーム



今川焼き



この売店は今川焼きも売っていました。値段は具によって1.1〜1.3ドル。しかし「TUNA」を今川焼きに入れま
すかね。




「来た!見た!食った!」のトップ・ページに戻る



inserted by FC2 system