中国、上海2 中華三昧  2009年 5月 4日 〜 5月 6日




上海到着の遅い昼飯で、蘭州牛肉拉麺を食べました。杭州旅行中も「蘭州牛肉拉麺」の看板を掲げる店は沢山
見かけて気になっていたのですが、どれも薄汚い店(失礼)だったので、食べるのに躊躇していました。上海
で比較的清潔感のある店を見つけたので食べてみました。蘭州は甘粛省の省都ですが、シルクロードの入口と
なる要衝でウイグル人も多い土地柄です。この店の看板のイスラム風の絵柄を見て判るとおりウイグル人の店
なので、酒と豚肉は御法度です。


蘭州正宗牛肉拉麺



場所は、南京路から福建中路を南へ少し歩いた所です。


福建中路南京東路



時刻は夕方で、夜の来客に備えて店員が小麦粉をこねていました。麺を茹でる鍋は店外に設置してあります。


店内



一部が光って見えにくいですが、メニュー左上の牛肉拉麺の大は6元、牛肉刀削麺の大は7元でした。店員同
志は知らない言語(これがウイグル語なのか)で喋っていましたが、北京語も通じます。


メニュー



牛肉拉麺と牛肉刀削麺のスープは同じで、スパイシーな塩ラーメンという感じ。刀削麺はそのザクザクとした
ワイルドな食感を味わう麺ですが、拉麺と刀削麺は元は同じ小麦粉をこねた物で、手で引き延ばしたか三日月
包丁で削り落としたかの違いです。上に撒かれた緑の野菜は葱ではなくて香菜です。


牛肉拉麺



牛肉刀削麺



拉麺と刀削麺の製造作業は、「動画頁 上海編2」に収録しています。


上海初日の夜は、豫園商城の南隣に出来たショッピング・モール「豫龍坊」に入居する鼎泰豊で小籠包を食べ
ました。豫園商城には南翔饅頭店があるので、徒歩数分で小籠包の食べ比べができます。東京や香港も、南翔
と鼎泰豊の小籠包の二大ブランドが出店していますが、これほどの至近距離ではありません。関西の場合だと
心斎橋(南翔)と京都高島屋(鼎泰豊)の間を移動しなければなりません。

注:2009年12月に鼎泰豊が香港の湾仔に支店を出しました。場所はリーガル香港ホテルの1階です。湾仔には
  以前から南翔も支店を出しているので、香港でも南翔と鼎泰豊の小籠包が徒歩距離で食べ比べできます。


鼎泰豊



店内



小籠包



香鱒餃



千層油 米羔



上海二日目の朝は、ホテルの近くで朝食を探しました。新城飯店付近はオフィス街で食い物屋は少ないのです
が、少なくとも南京東路まで出れば店はあるので、ホテルを出て江西中路を南京東路に向かって北上しました。


江西中路の鍋貼屋



まず見つけたのが、上の写真の焼き餃子屋。美味そうでしたが他にもっと良い店があるかもしれないので、保
留して更に北へ歩き、目に止まったのが下の写真の饅頭屋です。


巴比饅頭 江西中路店



メニュー



一元(≒15円)の肉まんがどんなものか試したくて買いました。日本のコンビニの肉まんよりやや小ぶりで、
具も少ないです。味はまあまあでした。ところで、下の写真はホテルに戻る途中に明るい屋外で肉まんの写真
を撮っておこうと思って撮ったもので、背景のピンクの服装で太極拳をする女性を撮りたくて撮ったものでは
ありません。この女性の存在には帰国してから気づきました。これだから中国旅行は油断できません。


鮮汁肉包



鮮汁肉包 試食



上海二日目の昼飯は、豫園商城の南翔饅頭店で食べました。


南翔饅頭店 上海本店



2004年の上海旅行で豫園に来た時、南翔饅頭店の前に出来ている行列を見て諦めたのですが、その行列はテイク
・アウトの小籠包を買うための行列だったのです。二階のレストランは行列なしで入れたのです。


テイク・アウトの行列



小籠包製造工程実演



南翔饅頭店二階席入口



案内板



二階席入口の案内板を見ると、レストランは、鼎興楼、長興楼、船舫庁、の三つに分かれており、営業時間や提
供する料理が異なります。どれに入っていいのか判らないまま二階にあがると、最初に見えた部屋に空いている
席があったので、そこに座りました。テーブルのメニューを見て、そこが長興楼と知りました。


長興楼



メニュー



案内板の表示を見ると、鼎興楼の方が「南翔系列小籠、各種精美点心、燉?、冷菜、熱菜」とメニューの種類が
豊富そうです。長興楼は「特制蟹肉小籠とセット物」となっていて、実際にメニューの種類は少ないです。だか
ら空いていたのかもしれません。まず鼎興楼の方を目指して、そこが満席なら長興楼にするのが良いと思います。


特性蟹肉小籠



蟹黄灌湯包と胡麻団子



ところで、テイク・アウトの行列で満員の一階の隣に、同じ「南翔」の文字を掲げた店舗が存在しますが、南翔
饅頭店とは別物のようです。「南翔」は商標登録されていない一般名詞なのでしょうか。しかし、消費者として
は、安くて美味くて並ばずに食えれば文句はないので、次回はこの店も味見してみようと思います。


中華名小吃



2004年の上海旅行では南京東路の餃子屋で食べた事があるのですが、今回、その店が「大娘水餃」である事がわ
かりました。全国展開しているチェーン店だったのです。色々な種類の餃子を頼んだのですが、全部を一つの大
皿の上に載せて来たので、どれがどの餃子なのか判りませんでした。


大娘水餃



南京西路で見かけたのが「唐朝」です。香港の「糖朝」の上海支店かと思ったのですが、「唐」の字が違う。し
かし、「糖朝」のニセモノと決めつけるのは尚早です。もしかしたら香港の「糖朝」が創業する前から存在する
老舗かもしれませんから。


唐朝



地下鉄南京西路駅を降りて地上に出たところで、こんどこそ「糖朝」の上海支店を発見、と思いましたが、「朝」
の字が違う。これは正真正銘のニセモノでしょう。


糖潮



地下鉄南京西路駅を降りて東に歩くと、呉江路小吃街があります。上海二日目の夜はここで食べようと、小吃店
の品定めをしました。

注:呉江路小吃街は都市再開発のため現在は取り潰されたそうです。


呉江路小吃街



呉江路小吃街夜景



小揚生煎館(焼き包子)



阿毛川菜館(四川料理)



王攵 瑰 火考 翅店(焼き鳥)



焼 火考 王(魚貝類串焼き)



紅灯籠(ウイグル料理)



自家人?麺餐館(麺)



仔仔 火考 魚(各種串焼き、四川湖南料理)



私が入ったのは下の店です。選んだ理由は今となっては判りません。(^_^;


西北郎焼 火考



西北郎焼 火考 店内



店内に入ると、他の客の皆さんはザル一杯に盛られた茹で海老を食っていました。


西北郎焼 火考 メニュー



メニューを見ると、「香辣小龍蝦 買2斤 送一斤」(1斤は約500g)と書いてあります。それで皆さん蝦を注
文したのでしょう。いや待てよ。中国語で龍蝦は伊勢エビですが、小龍蝦は…ザリガニでした。帰国して調べる
と、ザリガニは中国に限らず欧州でも米国でも食材でした。日本で食べないのは寄生虫が生息しているからだそ
うですが、寄生虫は火を通せば済む事で、火を通しても寄生虫が怖いと言うなら鯖も食えなくなります。ところ
で私が注文したのは、下の3点と青島ビールです。飲料を頼むと飲料代とは別にコップ代に1元かかる料金シス
テムでした。


羊肉串、鶏翅、八爪魚



上海二日目の昼飯は初日にも行った蘭州正宗牛肉拉麺店で牛肉刀削麺を食べ、夕食はホテルから少しあるいた漢
口路沿いにある楚楚園餡餅粥で食べました。


楚楚園餡餅粥



店内



魚香茄子の味は麻婆茄子でした。鍋貼は日本風焼き餃子。お粥は味付きの広東風。どこが台湾料理なんでしょう。


魚香茄子



鍋貼



痩肉粥





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