大韓民国 ソウル  2003年 12月 18日 〜 12月 22日



2003年の12月18日から26日まで、初めて韓国を旅行してきました。当時はJALのマイルを貯めていたのです
が、有効期限ぎりぎりでようやく韓国まで行けるマイルが貯まり、選択の余地なく韓国を旅行しました。(^_^;
当時は、まだ関東に住んでいたのですが、まず一足早い正月帰省をして神戸の実家に帰って数日過ごし、18日
に関空からソウルへ飛び、22日に韓国国鉄の在来線特急セマウル号(当時は高速鉄道は未開通)で釜山へ移動
し、26日に釜山から成田へ帰国しました。つまり、関空→ソウル、釜山→成田、という変則往復航空券をマイ
ル交換でゲットしたのです。ネットでマイル交換航空券を注文すると、単純往復航空券しか交換できないよう
ですが、航空会社のマイル交換窓口へ電話で注文すれば、こういう航空券との交換も可能でした。

まずは、韓国旅行を計画している人の為に、韓国関連情報サイトを紹介します。

 韓国観光公社日本語ページ
 ソウル市庁日本語ページ
 韓国情報サイト K−PLAZA
 韓国情報サイト コネスト
 ソウル情報サイト ソウル・ナビ
 ソウル情報サイト ソウル旅

私が旅行した当時は、仁川国際空港からソウル市内までの交通機関は、空港バスかタクシーしかなく、私はバ
スで市内に向かいましたが、2003年3月23日に空港鉄道「A'REX」が開通しました。現在は仁川国際空港か
ら金浦空港まで開通しており、金浦空港からは地下鉄5号線に乗り換えて市内に向かう事になりますが、2010
年には、ソウル駅まで延伸される計画だそうです。空港から市内まで鉄道が利用できるようになると、個人手
配旅行の敷居が低くなります。バスだと市内に入ってどこで降りたらいいか判りませんから。

ソウルで関心したのは、外国人旅行者向けの観光案内所が市内の至る所に設置され、パンフレットが用意され
ている事です。日本政府も国策として外国人観光客を増やしたいなら、これは見習うべきですね。ソウルから
釜山へ行って、釜山の金海国際空港から帰国する時、空港のロビーにも観光案内所がある事に気づき、そこで
韓国観光公社編の「韓国の旅」というガイドブックを無料で貰いました。日本の新書程度の大きさと厚さで、
全頁カラー印刷です!ソウルや釜山以外の地方都市の紹介にも万遍なく頁を費やしており、これが無料とは感
激です。しかし、帰国寸前にこの本をゲットしてもなぁ。(^_^;
釜山の空港がそうなら、仁川国際空港にも同様の観光案内所があるはずです。韓国訪問時には、まず空港で観
光案内所に寄って、各種のパンフレットを入手する事をお勧めします。


ソウルでは、世界遺産の宗廟や昌徳宮を初めとする王宮跡を中心に見て回りました。結論を先に言うと、ソウ
ルに数多く残る「第何代○○王の離宮」などといった王宮跡の建築物や庭園は、素人の目には金太郎飴です。
ただ、宗廟は素人が見ても王宮とは別の建築様式なので、これは一見の価値があると思います。ですから、宗
廟と王宮跡を一カ所みれば良いという結論になります。一カ所を選ぶなら第一候補は、世界遺産の昌徳宮です。
しかしながら、昌徳宮の東隣にある昌慶宮は、宗廟と敷地が繋がっており、宗廟の入場券で宗廟を見学した後、
敷地内を北に歩いて陸橋で道路を渡ると同じ入場券で昌慶宮の敷地に入る事ができます。時間がないなら宗廟
と昌慶宮の組み合わせもよいかと思います。

旅行の時期は12月の18日〜22日で、真冬のちょっと前でしたので、新たに防寒服を買う事はせず、手持ちの衣
類を組み合わせて防寒性能を高めた服装(薄手のスウェット・パンツをももひき代わりにジーンズ・パンツの
下に履くとか)でソウルに向かいました。現地の気候は、私が日本の関西や関東の平地で経験した最も寒い冬
よりさらに寒かったのですが、結果的にはなんとか凌ぐ事ができました。

ホテルの中は十分に暖房が効いているので、朝目覚めてベッドから抜け出す事は問題ないのですが、ホテルの
玄関から外に飛び出す時にちょっとした決意が必要です。まぁ、飛び出してしまえばすぐに慣れましたが、観
光名所で、デジカメを撮るために手袋を外すと、みるみる内に指先が凍えて感覚を失い、カメラ操作に支障を
来すといった状況でした。慌てて写真を撮った為、帰国後に写真をチェックすると、構図がずれたり水平線が
傾いた失敗写真が少なくありませんでした。(T-T)

ソウルでの宿泊先は、明洞(ミョンドン)のホテル・プリンスです。私は、ホテルを選ぶにあたって、できる
だけ繁華街のホテル(香港なら尖沙咀、台北なら西門、大阪ならキタよりはミナミかな)に泊まりたいと考え
ており、ガイド・ブックで調べたところソウル一の繁華街は明洞らしいので、後は宿泊費との兼ね合いで明洞
に近いホテルという事で、このホテル・プリンスを選びました。日本のプリンス・ホテルとは無関係のようで
す。当時の為替レートで一泊8000円だったと記憶していますが、室内はとても狭くてトランクを広げる台もあ
りません。風呂場には石鹸のみでシャンプーはなく、これで一泊8000円は高いと思います。フロントの女性が
日本語のできる方だったのは、救いでしたが。


ホテル・プリンス
ホテル・プリンス


明洞は、東京で言えば渋谷でしょうか。客層は若者が多いです。寒いので街をぶらつく余裕はありませんでし
たが、飲食店が多いのは便利です。


明洞の繁華街
明洞の繁華街



19日は、まず明洞から歩いてソウル駅に向かい、22日の釜山行きセマウル号の乗車券を買いました。そして、
ソウル駅から北に歩き、南大門を通過。南大門の近くにある南大門市場にも寄ったのですが、片言の日本語を
話す露店の店員が、私が日本人と見るや腕を掴んで放さないので、それを振り払って立ち去りました。通りす
がりの客の腕を掴んで放さないという強引な店員は、台北や香港やシンガポールでは経験した事がありません。
(後に上海の南京路でも経験しましたが)そういう訳で、南大門市場の写真は撮っていません。


南大門
南大門


南大門からさらに北に歩くとソウル市庁舎があります。


ソウル市庁舎
ソウル市庁舎


ソウル市庁舎の北隣にある、徳寿宮に行きました。しかし、最初にも述べたように、王宮跡を見るなら昌徳宮
一カ所で十分でした。ここを見る時間があるなら、明洞の街歩きを楽しんだ方がよかったと思います。


徳寿宮の大漢門
徳寿宮の大漢門



徳寿宮の屋根飾
徳寿宮の屋根飾


実際に人が住む為の建物は、床下に暖房設備のオンドルがあり、床の高い構造になっています。


徳寿宮のオンドル
徳寿宮のオンドル


徳寿宮からさらに北へ進んで、景福宮へ行きました。そこで19日の観光は終わりました。


景福宮の中和殿
景福宮の中和殿



中和殿前の階段と石像
中和殿前の階段と石像



中和殿の玉座
中和殿の玉座



景福宮の興禮門前広場
景福宮の興禮門前広場



景福宮の興禮門
景福宮の興禮門



景福宮の勤政門
景福宮の勤政門



景福宮の勤政殿
景福宮の勤政殿



景福宮の石畳
景福宮の石畳



20日は、世界遺産の宗廟へ向かいました。他の王宮建築は、つまるところ王の権力を誇示する為の舞台装置で
あり、それを数日の間に幾つも見て回るとそのキッチュさに辟易としてくるのですが、宗廟は祖先の霊を祀る
宗教施設であり、無駄な装飾を省いて整然と立ち並ぶ列柱に荘厳さを感じました。一見の価値ありです。


宗廟
宗廟



宗廟の列柱
宗廟の列柱



宗廟の回廊
宗廟の回廊


宗廟と、その北隣にある昌慶宮の敷地は、陸橋で結ばれており、宗廟の入場券で昌慶宮も見学できます。規模
は小さいですが、時間に余裕がある人は、忘れずに見学してください。


昌慶宮の養和堂 昌慶宮の養和堂


次に、昌慶宮の東隣にある世界遺産の昌徳宮に行きました。門の前に、昔の服装をした門番が立っています。


昌徳宮の敦化門
昌徳宮の敦化門



昌徳宮のコスプレ門番
昌徳宮のコスプレ門番


昌徳宮の見学方式は、入場券を買ったら敷地を自由に歩き回れるのではなく、定められた時刻に出発するガイ
ドさんに案内されて、見学する事になっています。ガイドさんの使用言語は、韓国語、英語、日本語、があり、
日本語による案内は1日に4回ありますが、私が昌徳宮に着いた時は、英語のガイドによる案内が始まるとこ
ろだったので、英語のグループに参加しました。もちろん、ガイドさんの説明はほとんど判りませんでした。
下の写真で銭湯を歩いている、帽子を被った女性が、その時の英語のガイドさんです。


昌徳宮のガイドさん
昌徳宮のガイドさん



昌徳宮の仁政殿
昌徳宮の仁政殿


昌徳宮に限らず、他の王宮の建物も、ほとんどは柱が朱塗りで、壁や梁も彩色が施されていますが、下の写真
の建物は、白木のままの質素な作りです。ガイドさんが「色が付いていない」と言ったのは判ったのですが、
この建物がなぜ彩色が施されていないのかについての説明までは判りませんでした。


昌徳宮の長楽門
昌徳宮の長楽門



昌徳宮の夕暮れの仁政殿
昌徳宮の夕暮れの仁政殿


21日は、ガイド・ブックを頼りにソウル市内の街並みを駆け足で回ってきました。まずは、梨花女子大のある
学生街の梨大を見てきました。そこで見かけた謎の店です。左側に掲げてあるのはメニューでしょうから、恐
らくレストランでしょう。


梨大で見かけた謎の店
梨大で見かけた謎の店


漢江の南側にあるハイセンスな新興住宅地の狎鴎亭(アクジョン)で見かけたウサギです。正面に回り込んで
ウサギの顔も撮るべきでした。


狎鴎亭のウサギ
狎鴎亭のウサギ


漢江の南岸沿いにある汝矣島(大阪の中之島みたいなもの)は、島の西の端に国会議事堂があります。島の北
岸の公園から漢江を望んだのが、下の写真です。漢江の岸辺のコンクリートの表面には氷が張っていました。


汝矣島から見た漢江
汝矣島から見た漢江



漢江の岸辺
漢江の岸辺




ソウルで食べたものは以下の通りです。韓国料理に詳しくないので、恐る恐る注文しましたが、キムチの辛さ
を除いては、日本料理の味付けと非常に近いと思いました。気候が似ていると産物も似ていて、それから作る
料理も似るものなのでしょうか。これが台湾や香港ですと、美味い物はとても美味い一方で、口に合わない物
はとても口に合わないのですが、韓国料理の味付けは日本人の舌に馴染む反面、「サプライズ」もないように
思いました。


マンドウ・カルクッス
マンドウ・カルクッス



栄養センターのロースト・チキン
栄養センターのロースト・チキン



石焼ピビンバ
石焼ピビンバ



鶏肉粥
鶏肉粥



キムパブ
キムパブ



牛肉キノコ飯
牛肉キノコ飯



あわび粥
あわび粥






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