中国 北京  2009年 8月 13日 〜 8月 17日


地下鉄1号線と2号線の駅に自動改札機が導入されていました。また車輌も冷房付きの新型が導入されていま
した。西直門駅での地下鉄2号線と5号線の乗換え時の、紙の切符と磁気切符の交換も不要になっていました。
便利になったものです。

ただ、切符の自動販売機は低額紙幣の読み取りが不調です。これは自動販売機が悪いのではなくて、低額紙幣
がどれもこれもボロボロだからと思われます。自動販売機の側には駅員が立っていて、低額紙幣を硬貨と交換
してくれます。それだけではなく、例えば切符を高額紙幣で買っておつりが硬貨でじゃらじゃら出てくると、
その駅員が寄ってきてその硬貨を低額紙幣と交換し、硬貨を回収します。自動販売機の前では硬貨は貴重なの
で、駅員さんに協力しましょう。しかしながら、社会に流通している低額紙幣がボロボロであるがゆえに、最
新式の自動販売機を導入しても、紙幣読み取り機能が使い物にならないとは。日本で自動販売機が普及してい
る背景には、古い紙幣はどんどん回収して新札のみを流通させている市中銀行と日銀の努力があるのでした。

地下鉄新型車両


車内


液晶画面


各車輌には液晶画面が設置されています。2007年の北京旅行でも液晶画面を搭載した新型車両も走っていまし
たが、その液晶はただCMを流すだけの存在でした。今回の新型車両の液晶は、CMの下部に次の駅名を表示
しています。上の写真では「前方到站:前門」と表示しています。「前門」が次に到着する駅名です。

地下鉄2号線阜成門駅で降りて地上に出ると、新世界商品交易市場があります。

新世界商品交易市場


小さな商店の入居する雑居ビルですが、同じ商品を扱う店は同じフロアに集まっているので、商品探しは楽で
す。二階は布製の小物を扱う店が集まっています。私は、以前友人からお土産で貰ったチャイナ・ドレスを模
した小物用の袋を捜し、この店でようやく見つけました。店名は「広衆礼品」です。

広衆礼品のお姉さん


買ったのはこれです。向こうの言い値は1個8元だったのを、10個買うからと言って5.5元に値切りました。
実は私にこれをくれた友人は1個3元で買ったそうです。粘ればもう少し安くなったかもしれませんが、北京
初日に王府井に行った時、そこの夜店で値段を聞いたら40元と吹っ掛けてきたので、それを思えば良心的価格
なので手を打ちました。なお、中国は年に数パーセントのインフレが進んでいるので、次に行った時には3元
を目指して値切るのは可哀相です。5元を目指そうと思います。

旗包袋



蛋 酉禾 巻


私が中国へ行った時のお土産の定番はこのお菓子です。これは崇文門の新世界商場のスーパーで買いました。
このメーカーは「蛋 酉禾 巻」という商品名ですが、一般名は「蛋巻」、英語で言えば"Egg Roll"です。メー
カーは異なりますが、台湾やマカオでも売っていました。しかし、香港のスーパーでは見た事がありません。


次に行ったのが、西単です。王府井はお上りさんの観光客向けの繁華街ですが、こちらは北京の若者に人気の
繁華街だそうで、いうなれば北京の渋谷ですね。

西単の大通り(左方向)


西単の大通り(右方向)


確かに、裏通りに入ると若者が多いです。今回は時間がなくて通り過ぎただけですが、裏の路地を丹念に歩け
ば面白い店に出会いそうな予感がします。

西単の路地裏



次が、この日の北京散策の目当てである、前門大街です。前門大街は前門から南へ延びる大通りです。通りは
歩行者天国になり、周囲の建物は古い時代の街並みを再現しています。瑠璃廠は清朝時代(日本では江戸時代)
の街並みを再現した商店街ですが、こちらは純中国風だけでなく西洋風のビルも混じっており、比較的新しい
時代(日本で言えば明治時代か?)の街並みを再現しているようです。

箭楼


箭楼から前門大街を南へ進みました。この門から南へ延びる通りの名称が「前門大街」なので、「前門」とは
箭楼の通称と勘違いしていました。「前門」は箭楼の北隣にある「正陽門」の通称でした。


前門大街


通りには路面電車も再現されています。架線はないので、恐らく電池駆動でしょう。

前門1号



前門大街の街並み1


前門大街の街並み2


前門大街の街並み3


コスプレ中


チャイナ・ドレスを着た土産物屋の店員さん。ちょっと恥ずかしそうです。


前門大街の南端より箭楼を見る


地図で測ると約800mに渡って昔を再現した街並みが続いています。私が行った時は、建物はほとんど完成して
いましたが、テナントが入居して営業しているのは半分くらいでした。全部の建物にテナントが入居して営業
を始めたら、さぞかし賑やかな通りになるだろうと思います。しかし全部の建物がテナントで埋まるのかなぁ?
バブルの臭いがする…

路面電車の停留所


路面電車は私が行った時は動いていませんでしたが、ガイドブックによると客を乗せて走る時もあるそうです。

ゴミ箱


ゴミを捨てようと思ったのですが、ゴミ箱がない。と思ったら、これがゴミ箱でした。


大柵欄の入口


前門大街の中間くらいの西側に、老舗商店街の大柵欄の入口があります。



しかし、大柵欄の商店街はほとんどが改装工事中でした。大柵欄を西に進むと、瑠璃廠に出ます。


瑠璃廠の通り


瑠璃廠の店舗



最後にショッピング・モールの世貿天階を紹介します。場所は、地下鉄1号線永安里駅から北へ約600m歩いた
所です。動画頁北京編1もご覧下さい。

世貿天階入口


ここのウリ物は、中央の広場の天井に設置された巨大映像装置「夢幻天幕」です。30m×250mだそうです。

夢幻天幕1


夢幻天幕2


夢幻天幕3


夢幻天幕拡大写真


この映像装置を「液晶画面」と紹介しているガイドブックがありますが、これは技術に無知な文系記者の戯言
です。この種の大画面映像装置は、赤、緑、青の三原色の発光ダイオードをびっしりと並べて構成します。こ
れほど大規模でないにしても屋外で大画面テレビは日本の街角でもよく目にしますが、近くで見ると画面が荒
くなり光の点の集まりである事が判るでしょう。その点の一つ一つが発光ダイオードです。デジカメの望遠を
最大にして夢幻天幕の画面の拡大写真を撮ってきましたが、これも小さな光の点の集合である事が判ります。



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