王府井散策 2007年 8月 15日夜
瑠璃廠散策 2007年 8月 16日朝





六日目の鐘楼見学終了後、一旦ホテルで休息し、夜になって北京一の繁華街、王府井へ行きました。


東方新天地東側入口
東方新天地東側入口


崇文門飯店を出て崇文門内大街を北上し、地下鉄1号線東単駅を通り過ぎると、左手にショッピング街の東方
新天地の東側入口が見えてきます。東方新天地の中を西に歩くと王府井大街に出ます。空調も効いて快適です。


東方新天地内部
東方新天地内部


洒落た造りのショッピング街です。看板が簡体字でなければ、台北か香港と錯覚しそうです。たとえ、貧乏な
国でも、一握りの金持ちを相手にした高級店というのはあるものですが、これだけの規模のショッピング街の
経営が成り立つためには、一握りの金持ちが相手では済まず、かなりの規模の中産階級が存在しなければなり
ません。1996年に4ヶ月の中国滞在経験を持つ私としては、中国の発展ぶりもここまで来たかと内心びっくり
しました。北京の一人当たりGDPは、2004年のデータで3500US$だそうです。その後年率8%経済成長を続けたと
仮定すると、2007年には4400US$に達していると推測されます。ここで問題になるのが人民元の価値です。私の
実感では1元は少なくとも50円の使いでがあります。つまり1/3には過小評価されている訳で、購買力平価で換
算すれば一人当たりGDPは1万ドルを越え、上海や北京は十分に中進国レベルに到達していると言えます。


王府井大街
王府井大街


北京一の繁華街と言っても、お上りさん相手の観光地と化してしまい、北京っ子が買い物に利用する一番人気
の繁華街は西単だそうですが。


王府井小吃街の門
王府井小吃街の門


王府井の南北の通りから、西へ入った飲食店の密集する路地が王府井小吃街ですが、王府井の本通りと小吃街
の門の間には、白く光る巨大看板を掲げた店舗がど〜んと立ちはだかっています。この門を正面から撮影でき
ないのは残念ですが、小吃街の飲食店関係者もこの店舗の存在を苦々しく思っている事でしょう。


王府井小吃街入口付近
王府井小吃街入口付近


曖呀!人非常多阿。


土産物店街 土産物店街


王府井小吃街に入って西にちょっと進むと、右手に土産物店の並ぶ路地がありました。


王府井小吃街の奥
王府井小吃街の奥


王府井小吃街をしばらく進むと、ようやく人が少なくなってきました。この程度の人口密度なら、食事をしよ
うという気になります。


串揚げ店
串揚げ店


肉などの具材を挿した串を、客の注文を受けてから唐揚げします。味見目的だと量が多過ぎで、この店はパス。


鶏肉串
鶏肉串


味見目的なので、1本1元のこの店で鶏肉串と羊肉串を食べました。写真は鶏肉串です。羊肉串は肉の量がもっ
と少なくて、油で揚げてしまうと何の肉だか判りませんでした。


珍味
珍味


こういう食材も売っていました。左から、とかげ?、へび?、海星、蝉の幼虫、蚕の幼虫、です。蝉の幼虫は
蝦の味がするそうです。誰かチャレンジしてみて下さい。


東華門美食坊夜市



王府井大街を北に進み、東華門大街との交差点を左に曲がると、北側の歩道に沿って東華門美食坊夜市の屋台
が並んでいます。店の数は多いのですが料理のバリエーションは少なく、数軒おきに串揚げ店がある印象です。


清真正宗新疆羊肉串
清真正宗新疆羊肉串


「清真」はイスラムの教義で食べる事を許された食材(ハラール)を意味します。豚肉がハラールでないのは
勿論の事、羊や牛も定められた作法に従いアラーの御名を唱えながら屠殺しなければ、ハラールではありませ
ん。店員の顔付きからして「正宗新疆」は本当らしいので、買ってみようかと思案している時に、先に羊肉串
を買って一口食べた女の子が、「火考 口巴」(kaoba)と言って羊肉串を差し出し、羊肉串を受け取った店員
は再び火で炙り直しました。どうも羊肉串が生焼けだったようです。生肉は苦手なので正宗新疆羊肉串を賞味
するのはやめました。


湖南臭豆腐
湖南臭豆腐


代わりに賞味したのが湖南臭豆腐です。臭豆腐は台湾でもお馴染みの食材です。「一臭万年」は大袈裟。



臭豆腐調理中
臭豆腐調理中


揚げてしまうと臭いは抑えられ、お味の方は限りなく厚揚げ豆腐に近くなります。臭豆腐を食べ終わってこの
日の王府井散策は終え、ホテルに帰りました。

翌日、帰国日の午前中は、大柵欄を経て瑠璃廠を散策しました。


大柵欄
大柵欄


北京の街の飲食店は、一般庶民向けの半分屋台のような食堂と高級レストランに二極分化し、外食チェーン店
を除くと一人旅の外国人が気軽に入れる中級クラスのレストランがないと思っていたのですが、大柵欄の商店
街には、中級クラスのレストランが少なからずありました。


水果店
水果店


大柵欄から瑠璃廠へ向かう途中で見かけた水果店です。果物を分類して展示していながら、西瓜の中に3個だ
け瓜が混じっているのはなぜ?


瑠璃廠1
瑠璃廠1


瑠璃廠は、古風な外見で統一された骨董店や書道用具店の集まる街です。その種の用具に興味はなく、買う気
はないので、店の中には入らず街並みを眺めるだけにしました。


瑠璃廠2
瑠璃廠2




空港バスの旧バス停
空港バスの旧バス停


2007年夏現在の空港行きバスのバス停は、このバス停標識の位置より100mほど西側に移動しています。この写
真は移動したバス停で、空港行きバスに乗り込んだ後、発車したバスが旧バス停の前を通り過ぎる瞬間に撮っ
たものです。私は、北京に着いた翌日に、空港行きバスのバス停を下見し、バス停が移動している事を知った
のですが、旧バス停の標識が何の注意書きもされずに残されており、下見をした時には、白人のバック・パッ
カーの青年が、このバス停の前でバスを待っていました。彼は無事故国へ帰れたのでしょうか。


50元
50元


空港で出国審査を終え、飛行機の搭乗を待つ段階で、財布の中に汚〜い50元札が残っていました。これを持っ
たまま帰国したくはないと思い、出発フロア内の喫茶店で使いました。上の写真の調理パンと珈琲で50元です。
公式レート換算で約800円なので、日本でも高いと思いますが、私の1元=50円説に従うと、このパンと珈琲
は2500円する事になります。ぼっ、ぼったくりや。





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