頤和園  2007年 8月 14日




五日目は、北京市北西部にある世界文化遺産の頤和園へ行きました。清の乾隆帝が造った皇帝専用庭園です。
頤和園の公式サイト(日本語版)はこちらです。

頤和園へ行くには、まず地鉄2号線で西直門駅へ行き、そこで地鉄13号線に乗り換え、三駅目の五道口駅で降
りて、331系統のバスに乗ります。地鉄2号線と13号線の西直門駅は少し離れた場所にあります。2号線の西直
門駅を降りたら、北側改札口から地上に出て、13号線への乗り換え案内の掲示に従って下さい。

注記:2009年に北京を再訪しましたが、地鉄2号線と13号線の二つの西直門駅は、改札の内側で連絡通路がで
きており、改札を出ずに乗り換えができます。また地下鉄4号線の開通後は、本ページで紹介している五道口
駅から路線バスに乗る経路より、4号線で直接頤和園へ行く方が便利です。


地鉄13号線
地鉄13号線


地鉄は中国語で地下鉄の事なのですが、地鉄13号線は全線高架鉄道です。地下を走っていないのに、なぜ地鉄
なのかという事で、北京市民は「城鉄」と呼んでいるそうですが、「地上鉄道」の略と解釈すれば「地鉄」と
呼んでも矛盾はないと思います。ちなみに中国語で「城」とは都市の事で、「城鉄」はシティ・レールの意訳
です。


換票処
換票処


ところで、地鉄13号線は車輌も駅も新しく、磁気式切符による自動改札口が導入されています。2号線は昔な
がらの紙の切符ですので、2号線の駅から13号線の駅へ行く切符を買った場合は、ここで磁気式切符に交換し
てもらいます。しかし、いかにも応急処置というか臨時っぽい造りの換票処です。地鉄1、2号線にも近日中
に磁気式自動改札機が導入される予定であり、紙の切符から磁気式切符への交換が、ほんの一時的な処置であ
るなら、こういう応急処置的換票処というのも理解できるのですが、地鉄1、2号線の各駅に自動改札機が導
入されるような気配は、まったくありません。この「臨時換票処」は何年間持続される予定なのでしょうか。

注記:2009年に再訪したところ、地下鉄2号線にも自動改札機が導入されて切符は共通化されており、乗換で
の切符交換は不要となっていました。


五道口バス停
五道口バス停


頤和園行きバスのバス停は、地鉄13号線五道口駅から西方向へ相当歩いた所にありました。200mくらいはある
と思います。上の写真で道路の先に見えているのが高架の五道口駅ですので、距離感の参考にしてください。


路線バス331系統バス停表
331路線表


停留所名の上に付いている数字は、始発バス停からの距離です。五道口が12km、頤和園が18kmですので、両バ
ス停間の距離は6kmとなります。下に「12km以内票価1元」とありますから、五道口→頤和園の料金は1元と
分かります。


路線バス331系統
路線バス331


バスは連結車でした。運転士は女性でした。


二両編成バス車内
二両編成バス車内


それぞれの車輌に車掌さんが乗っていました。


頤和園入場口
頤和園入口


331系統で下車した頤和園のバス亭は、頤和園の入場口の真ん前ではなく、ちょっと歩きました。真ん前には
別の路線のバス亭があり、726系統のバスが停まっていました。なんと前門−頤和園間のバスでした。


知春亭
知春亭


頤和園に入ってから西へ進み、昆明湖畔に出たところにある東屋です。


昆明湖
昆明湖


杭州の西湖を思い出させる風景です。元は小さな池だったものが、乾隆帝の時代に拡張されて巨大な人造湖と
なったそうです。拡張工事の時に出た土は湖の北岸に積み上げて、現在仏香閣の建つ小山となっています。


文昌閣
文昌閣


文昌帝君という学問の神を祀る廟だそうです。上には誰もいないから、一般客は登れないんだろうなぁ。


仁寿殿
仁寿殿


西太后は、頤和園改修後は一年の大半をここで過ごすようになり、この建物で政務を行ったそうです。


仁寿殿前の麒麟像
仁寿殿前の麒麟


某ビールのラベルに描かれている麒麟より短足で胴が太い。


徳和園
徳和園


京劇用の舞台です。故宮にも同じような建物がありました。同じような建物を二つも造るとは何と言う贅沢。


舞姫たち
舞姫たち


故宮とは違って、こちらでは30分おきにアトラクションで、舞踊や演奏があります。


琴の調律
琴の調律


舞踊が終わった後、お姉さんが出てきて琴の調律を始めたのですが、調律が終わると楽屋へ引っ込んでしまい
ました。次の演奏の為に前もって調律していたのです。30分も待てなかったので演奏は聴きませんでした。


舞台
舞台


舞台上には古楽器が並んでいました。やはり30分待ってでも演奏を聴くべきだったか。


仏香閣



昆明湖の北岸に湖拡張工事で出た土砂を積み上げて作った人造山の万寿山の上に立つ八角の塔です。違和園を
紹介している某サイトの記述によると万寿山の高さ58.59m、塔の台座の高さ20m、塔の高さ41m、だそうですが、
それが本当だと台座と仏香閣の合計は万寿山より高い事になり、この写真と矛盾します。しかし、まぁ、仏香
閣の高さが41mというのが本当とすれば、湖面から塔のてっぺんまでの高さは100mはあるでしょう。


排雲殿
排雲殿


仏香閣と昆明湖の間に建つ頤和園の中心的建築物です。


仏香閣への階段
仏香閣


エスカレーターもエレベーターもありませんので、足腰に自信の無い方は見学を諦めた方が無難です。


仏香閣
仏香閣




仏香閣への階段
仏香閣への階段


エスカレーターもエレベーターもありませんので、足腰に自信の無い方は見学を諦めた方が無難です。


仏香閣への階段
仏香閣への階段


エスカレーターもエレベーターもありませんので、足腰に自信の無い方は見学を諦めた方が無難です。


仏香閣
仏香閣




千手観音
仏香閣の千手観音


仏香閣の一階には明代に鋳造されたという千手観音銅像が鎮座しています。

仏香閣から見る昆明湖
仏香閣から見る昆明湖




清晏舫
清晏舫


蒸気船を模した石像のテラスです。浮いている訳ではありません。

蘇州街に掛かる橋
蘇州街に掛かる橋


蘇州街への入口は、この橋を渡ると右手にあります。動画頁北京編3も見てください。


蘇州街
蘇州街


蘇州街は、清の時代の蘇州を模して作られた商店街です。最近流行の昔の街並みを再現したテーマパークの様
ですが、昔の街並みを再現したのではありません。清の乾隆帝が買い物ごっこをする為に、当時の蘇州の街並
みを再現させたそうです。現代の日本に例えるなら、皇居のお掘りの一角に道頓堀の街並みを再現させるよう
なものですか。なんとまぁ贅沢な遊び方。


蘇州街
蘇州街


しかし歩道が狭いです。元々の目的は皇帝一人が歩ければよかったのでしょうが、観光客がぞろぞろ歩くとな
となると、ちょっと危険を感じます。日本のアホ高校生が修学旅行で見学したら、絶対に何人か運河に落ちる
と思う。


蘇州街
蘇州街




蘇州街
蘇州街


各店舗は土産物屋を営業しています。


蘇州街の仙人
蘇州街の仙人


蘇州街の店はほとんどが土産物屋ですが、お客から干支などを聞いて、それにちなんだお目出たい詩文などを
達筆で書き上げる商売をしている老人がいました。雰囲気は正に仙人。


仙人の商品サンプル
仙人の商品サンプル


壁に掛けてある商品見本の中で大きく「静」と書いてある紙は、続いて「心静如止水」と書いてあります。
「心静かなる事、水の止まるが如し」と読めばよいのでしょうか。その次に書いてあるのが、この老人の号
と思われますが、字が小さくて読めません。


路線バス726系統
路線バス726系統


頤和園からの帰りは、入口の前のバス亭に停まっていた726系統の路線バスに乗りました。頤和園から五道口
を通り、志新東路で進路を南へ変え、積水潭、西単、を通って前門へ向かう経路ですが、積水潭の手前で渋
滞に巻き込まれました。五道口で降りて地鉄で帰った方がよかったです。





北京のページのトップへ戻る

「来た!見た!食った!」のトップ・ページに戻る



inserted by FC2 system