北京城東南角楼と天壇公園  2007年 8月 11日




崇文門飯店を出て崇文門東大街を東に進むと、道路に沿って明城墻遺址公園があります。崩壊寸前だった市内
各所の城壁の磚(焼き煉瓦)をかき集めて、このあたりの城壁を復元したそうです。ここ以外の城壁は撤去さ
れて北京市街を囲む環状道路になり、その下を地下鉄環状線(2号線)が走っています。


明城墻遺址公園
明城墻遺址公園


公園の中に石碑がありました。崇文門のいわれが書いてあります。


崇文門の石碑
崇文門の石碑


崇文門は明の正統元年(1436)に初めて建てられた。原名「文明門」俗称「哈徳門」「海岱門」。正統4年
(1439)今の名前に改められた。「崇文」を初めて称してから今に至るまで既に560年を越える。・・・中略・・・
二十世紀の60年代に崇文門は撤去された。

なるほど、崇文門飯店と道路を隔てて東向かいに「哈徳門飯店」というホテルがありますが、哈徳門は崇文
門の俗称だったのですか。崇文門付近は地下鉄5号線が開通したら、ますます便利になってホテルの建設ラッ
シュが起こり、文明門飯店や海岱門飯店が現れるかもしれません。誰か先手を打って商標登録しませんか。


城壁
城壁


近代に修復した部分がよく分かります。城壁の素材の磚(せん)は焼き煉瓦の事で、明代に修復された万里の
長城も磚で作られています。昭文社のガイドブック「新個人旅行 北京」では、磚を「日干し煉瓦」と説明し
ていますが、粘土を天日で乾燥させただけの日干し煉瓦だと、雨が降ればどろどろになってしまいます。


北京城東南角楼遠景
北京城東南角楼遠景


北京市街を取り囲んでいた城壁の南東の角に築かれている砦、北京城東南角楼です。前方に結婚アルバムを撮
影中の新婚さんと写真屋さんが歩いていました。


花嫁さん
花嫁さん


花嫁さんがポーズを取っているところを、私も後ろから目一杯の望遠でショット。べっぴんさんです。


新婚さんご一行のお帰り
新婚さんご一行のお帰り


祝新郎新娘幸福美満!


北京城東南角楼入場口
北京城東南角楼入場口


北京城東南角楼は博物館になっています。


外側から見る東南角楼
外側から見る東南角楼


内側から見る東南角楼
内側から見る東南角楼


東南角楼内部構造
東南角楼内部構造


大砲
大砲


城壁の上部
城壁の上部


城壁の先のちょっと左側に崇文門飯店が見えています。右手に見える蒲鉾型の建物は北京駅のホームです。


東南角楼の城壁の上は、鉄道マニアにとって恰好の撮影ポイントです。旧式のディーゼル機関車が客車を19輌
も牽引して通り過ぎるのを動画に撮影しました。動画頁北京編1を見てください。


和諧号
和諧号

次にやってきたのが、新幹線車両をベー
スに中国企業がライセンス生産した「 和諧号」です。


北京駅
北京駅


北京駅前広場。出稼ぎ農民でごった返しています。


北京駅切符売り場
北京駅切符売り場


ちゃんと列を作っています。オリンピックを前に当局は「文明的ナニナニ」と各種の標語を作って、市民に秩
序ある行動を呼びかけています。政府のお膝元である北京市民はさすがに他の都市の中国人よりお行儀がよく
なっていると思いますが、明らかに田舎者と分かる風体のおのぼりさんは、平気で割り込んだりポイ捨てした
りします。

私の最初の旅行計画では、天津日帰り観光に一日を費やすつもりだったのですが、この列を見て、切符を買う
のは諦めました。上海駅の場合、軟座(一等車)の切符は別の売り場になっていて、ほとんど並ばずに買えた
のですが、軟座専用券売所は見つかりませんでした。帰国後に北京に詳しい人に聞いたところ、2階に天津行
き列車専用の券売所があるそうです。2階への案内板は記憶にないなぁ。


ここで一旦ホテルに戻って休養した後、午後はホテル前の道路(崇文門外大街)を南へ歩いて、天壇公園へ行
きました。まずは、世界遺産の祈年殿。皇帝が新年に天に祈りを捧げた礼拝施設です。「祈年殿」の額縁が大
きすぎるように感じます。もう少し小さくした方がバランスが取れるのでは?


祈年殿
祈年殿


祈年殿
祈年殿


祈年殿
祈年殿




皇乾殿
皇乾殿


祭壇
祭壇




皇穹宇





圜丘
圜丘


皇帝が冬至に天に祈りを捧げた祭壇だそうで、建物は元々存在しません。


圜丘から祈年殿を望む
圜丘から祈年殿を望む


天壇公園には北門から入場したのですが、これは失敗でした。公園内の祈年殿等の建物はそれぞれ南向きなの
で、各建築物を見学する為に、毎回建物の南側へ回り込む事になりました。公園の南門から入って北門へ抜け
ていれば、見学順路はもっと単純になったはずです。


天壇公園内の通路
天壇公園内の通路


公園内を北から南へ見学し終えた後、公園の西側を南北へ延びる道を歩いて北門へ戻りました。公園内は自分
の足以外の交通手段はありませんので、足腰に自信の無い方は覚悟して見学してください。



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