中国、北京 1  2007年 8月 10日 〜 8月 16日




8月10日から8月16まで初めて北京へ行って来ました。年末で期限の切れるマイルを航空券と交換しなければ
ならないという事情があり、香港・台北は既に満席だったので消去法で選んだ北京旅行でしたが、行ってみ
れば見所は沢山あり、非常に密度の高い観光旅行となりました。今回の旅行の内容は以下の通りです。

10日(金) 到着、崇文門から王府井付近散策
11日(土) 北京城東南角楼と天壇公園
12日(日) 故宮博物院
13日(月) 定陵&八達嶺長城観光ツアー
14日(火) 頤和園
15日(水) 雍和宮と鐘楼
16日(木) 王府井〜瑠璃廠散策、そして帰国

 注:2008年2月に北京首都空港の第三ターミナルが開業し、JAL、ANAは第三ターミナル発着となりました。
   また、空港と市内の間に鉄道も開通しました。続編の「北京2」も合わせてご覧ください。


空港の両替窓口
空港の両替窓口

現地に着いたらまず両替です。北京首都空港の場合は、手荷物受取所のフロアにまず銀行窓口が一つありま
したが、そこは長蛇の列。税関の検査ゲートを通って右へ曲がり、出迎え人のごった返す通路を進むと、銀
行窓口が二つありました。それが上の写真です。

左側の「中国工商銀行」の窓口は人だかりが出来ていましたが、右側の「中国農業銀行」の方は閑散として
おります。「この銀行は両替をしているのだろうか」と不安に思いつつ、2万円を差し出して「請換人民幣」
と言うと、ちゃんと両替してくれました。中国工商銀行の方は電光掲示板に各国通貨との為替レートを表示
していて、両替業務をやっている事は外国人にとっても一目瞭然なのですが、中国農業銀行の電光掲示板に
はレート表示はなく、外国人には両替をしているのかどうか分かりません。国際空港に支店を出して両替業
務をしているにもかかわらず為替レートの表示はないとは!この銀行は何のために国際空港に支店を出して
いるのでしょうか?


市内行きバス乗り場
市内行きバス乗り場

税関の検査ゲートを出て右へ曲がり、銀行窓口を通りすぎてさらに進み、11番〜13番の出口を出ると、市内
行き空港バスのターミナルがあります。上の写真の右端に写っている黄色い看板を背にしたカウンターが券
売所です。


空港バスの券売所
空港バスの券売所

案内の表示に従って11番出口から出たのですが、券売所に行くなら12番か13番出口から出た方が近いです。


空港バス路線表
空港バス路線表

バスは5路線あります。料金はどれも16元。私は北京駅行き3番の券を買いました。ところで、この券売所。
台北や香港の空港だと券売所は建物の中なのですが、この券売所は冬もこのスタイルなのでしょうか。屋根
の下とは言え、吹きっ晒しですから、券売員にとっては辛いでしょうね。冬は臨時の小屋でも建つのかな。


空港バス車内
空港バス車内

バスの車内です。床下の荷物室は使用しておらず、最前列のシートにカバーを被せて、荷物置き場にしてい
ました。


首都機場高速公路
首都機場高速公路

平日の昼でしたが、道路は空いていました。空港から北京市まで30分くらいです。しかし市内に入ってから
終着点の北京駅前停留所までは、更に30分かかりました。高速道路に沿って鉄道が建設中でしたので、オリ
ンピックまでには市内−空港間の鉄道が開通している事でしょう。


北京駅バス停
北京駅バス停

この北京駅前行き空港バスの降車地点は、北京駅から相当西にあり、むしろ崇文門の方が近いです。バスは
ここで乗客を降ろして待機した後、ここから100mほど東にある乗車用停留所で客を乗せて空港へ向かいます。


バス停付近の哈密瓜売り
バス停付近の瓜売り

哈密瓜に棒を突き刺してから縦に切りながら、「哈密瓜、一塊兒一塊兒」と言って売っていました。冷えて
いれば美味いと思いましたが、恐らく冷えてはいないので買うのはやめました。哈密は敦煌とトルファンの
間にあるオアシス都市ハミの事で、哈密瓜はトルファン地方名産の瓜の品種です。

哈密瓜売りの動画は、動画頁北京編2にあります。


バス停付近から見る崇文門飯店
バス停付近から見る崇文門飯店

バスの降車地点から、今回の宿泊先である崇文門飯店が見えておりました。どのあたりかを説明するために、
まず北京市の地図を見て下さい。地図はこちらのサイトにあります。この地図上で「西単・天安門・王府井」
エリアの東半分の長方形をクリックすると、このホテルの立地する崇文門地区の拡大地図が表示されます。
北京站(駅)の北側を東西に走る「北京站西街」と駅の南側を東西に走る「崇文門東大街」は、北京駅の西
方で合流して「崇文門西大街」となります。上の写真は崇文門西大街の道路上から崇文門飯店を撮りました。
ところで、北京では通りの名称には「街」が付きます。北京で「××街」とあったら、それは街ではなく通
りです。これが他の都市、上海や台北や香港だと「南京路」のように「路」が付くのですが。

さて、崇文門東大街が北京站西街と交わって崇文門西大街と名前を変える交差点では、南北方向の大通りが
交差していますが、この通りもこの交差点で名前を変え、北は「崇文門外大街」、南は「崇文門内大街」と
なります。なぜ「南」「北」ではなく「外」「内」なのかと言うと、この崇文門西大街と崇文門東大街には
かつては北京を取り囲む城壁が存在していたからで、その城壁を撤去して作ったのがこの道路という訳です。
道路名の「外」「内」は、城壁の内側、外側という意味です。北京駅の南側一帯では、かつての城壁を残し
て公園となっており、崇文門東大街が少し南へずれているのは、公園を迂回しているからです。


崇文門飯店外観
崇文門飯店外観


崇文門飯店玄関
崇文門飯店玄関

崇文門飯店です。某ホテル予約サイトで、一泊7000円で予約しました。ホテルの門を出て左に曲がって10mで
地下鉄環状線崇文門駅の入口という便利な立地です。現在、前の道路の地下を南北方向に走る地下鉄5号線
が建設中であり、完成後の崇文門駅は乗換駅となります。周囲はそこそこの繁華街であり、また道路の向か
い側にはマンションが建設中で低層階は商店が入居するようなので、ますます便利になる事でしょう。私は
このホテルがいたく気に入りましたので、もう少しこのホテルと周辺環境を説明したいと思います。

 注:地下鉄5号線は、2007年秋に開通したそうです。

フロント
フロント

客層はほとんど欧米人観光客であり、滞在中、日本語を耳にする事はありませんでした。チェック・インの
時にデポジットを求められ、代わりにカードを差し出したのですが、JCBは使えませんでした。


504号室内
504号室内

インターネットではツインの部屋を予約したのですが、なんとスイート・ルームに通されました。オフ・シー
ズンで部屋が空いていたからでしょうが、太っ腹なサービスには感激しました。次に北京へ来る機会があっ
た時も、このホテルにします。


湯沸かしポット周辺
湯沸かしポット周辺

しかし、室内の無料サービスは、ここのティー・バッグ2つと、風呂場においてある、石鹸、シャンプー、
歯磨きセット、櫛、だけでした。髭剃りは有料で18元します。為替レートは一元=16円ですが、元の実力、
すなわち購買力は日本円で50円くらいはあるので、使い捨て髭剃り1個が900円はぼったくりだと思います。
翌日、私は新世界商場の地下のスーパーで、使捨て髭剃り3個入りを11元で買って来ました。


浴槽
浴槽

浴槽のカーテンを閉めたにも関わらずシャワーを浴びると洗面所の床がビショビショでした。次にシャワー
を浴びた時は、できるだけカーテンではなく壁側にシャワーが掛かるように注意したのですが、結果は同様。
調べてみると、壁面に掛かった水滴が浴槽の周囲をぐるりと回って洗面所の床に滴り落ちているのでした。
そこで、写真のようにハンド・タオルを丸めて堤防を作ると問題は解決しました。風呂場を作るなんて簡単
な事のように思いますが、中国って有人宇宙船を打ち上げる一方で、生活を便利にする些細なノウハウに、
まだ欠けているところがあるんですね。


ホテルの南隣
ホテルの南隣

ホテルの南隣は、崇文門菜市場という市場です。どうも昔は体育館だった建物を利用しているようで、建物
は古いですが、従業員はTシャツのユニホームを着ており、売り場は商品分野毎に区分けされ、商品の陳列
は整然としています。入口付近に並ぶ惣菜店の各種小吃は、なかなか美味いです。


崇文門菜市場の南隣
崇文門菜市場の南隣

崇文門菜市場の南隣は北京新世界中心です。低層階はショッピング・モール、地階にはスーパーがあります。


崇文門菜市場正面入口
崇文門菜市場正面入口

崇文門菜市場に戻って、中に入ります。市場の動画は、動画頁北京編1にあります。


崇文門菜市場食用油売場
崇文門菜市場食用油売場

食用油売り場ですが、容器がでかい。3、4リットルはありそう。落花生、大豆、菜種、胡麻と種類も豊富。
長年の一人っ子政策で、少なくとも都市部では大家族は姿を消したでしょうから、この容器の大きさは、一
人当たりの食用油消費量が日本人と比べものにならないくらい多い、という事を示していると思います。


崇文門菜市場鮮魚売場
崇文門菜市場鮮魚売場

水槽で活魚が背びれに値札を付けて泳いでいました。


崇文門菜市場惣菜売場の水煎包
崇文門菜市場惣菜売場の水煎包

崇文門菜市場の出入り口は、3つ上の写真の東正面出入り口以外に、北側と南側にも小さな出入り口があり、
そこに惣菜店が集まっています。水煎包とは、包子つまり小ぶりの肉まんを、蒸すのではなくフライパンで
炒めたものです。つまり焼き餃子ならぬ「焼きミニ肉まん」。3個1元です。「段ボール入り肉まん」とい
う捏造ニュースが話題になっていた時なので、恐る恐る買って食してみましたが、美味いです。段ボールは
入っていないと思います。


崇文門菜市場惣菜売場の素菜盒子
崇文門菜市場惣菜売場の素菜盒子

「素菜盒子」の素菜は精進料理、盒子は容器の事ですが、この場合、盒子は各種の具を包んでいる巨大餃子
の皮の事を指しているのでしょうか。具は4種類あるのですが、鶏蛋つまり玉子を含んでいるので、厳密に
は素菜とは言えません。「肉は入っていない」くらいの意味でしょうか。ニラと白菜を食してみましたが、
この巨大餃子の皮の中にニラがぎっしりつまっているのは強烈でした。半分食べてギブ・アップしました。
白菜は旨かったです。でも日本で言う白菜ではなくキャベツだったような気がします。茴香(ウイキョウ)
は香辛料との事なのでパス、「西胡蘆」も意味が分からずパスしましたが、帰国後に辞書を引いてみると、
「カボチャの一種で餃子の具に使う」とあります。今思えば食べてみなかったのが残念です。


素菜盒子調理中
素菜盒子調理中

平べったい分、冷めるのも早いです。最初に買った時は、買った後に周辺をぶらついてからホテルに戻った
ので、食す時は既に冷えておりました。こういう物は冷えると美味くないと悟り、2度目に買った時は、こ
の写真を撮った後、この焼きたてのやつを買って、即座にホテルに戻って食しましたが、今度は具の湯気で
餃子の皮の接着部分がハズれ、具がこぼれてしまいました。この食品は食べ頃の判断が難しいです。


崇文門菜市場の南隣
崇文門菜市場の南隣

崇文門菜市場を南へ出て、道路を渡ると北京新世界中心があります。南北2棟のビルが道路を跨いだ高架通
路で連結されています。南のビルにも各種の飲食店の看板が出ていましたが、そこまで行く機会はありませ
んでした。


新世界商場
新世界商場

北のビルにはショッピング・モールの「新世界商場」があります。地下にはスーパー・マーケットの「新世
界超級市場」があります。ケンタ、スタバ、マクドも入居しています。ビルの南東の角にはセブン・イレブ
ンがありました。


鮮の毎日C
鮮の毎日C

新世界商場前の広場で、「鮮の毎日C」という飲料の販促のイベントを行っていました。台湾・香港では普
通に見かける「の」を、北京でもお目に掛かるとは!しかし、一般の北京人は「の」を読めるのでしょうか。


新世界超級市場のケーキ売り場
新世界超級市場のケーキ売り場

買ってはいないので味は分かりませんが、見た目はとってもカラフルです。ケーキ職人の手間が掛かってい
そうです。生産工程において湯水のごとく人手を使うというのは、日本では真似できません。


徳鴻餐庁
徳鴻餐庁

このレストランは崇文門飯店のビルの南面に入居していますが、内部でホテルとは繋がっておらず、ホテル
の門を出て建物の南面に回る必要があります。窓ガラスの表示によると、魯菜、川菜、と各地の料理を取り
扱っています。


炒飯と宮保鶏丁


四川料理の宮保鶏丁と炒飯を注文しましたが、炒飯は二人分の分量です。残念ながら半分は残しました。


三六三酒楼
三六三酒楼

このレストランは崇文門菜市場の建物の北面に入居しており、先に紹介した徳鴻餐庁と向かい合っています。
ガラス窓の表示の「正宗杭州菜」は、「正統派の杭州料理」という意味です。味はなかなか本格的ですが、
店員の愛想は悪いです。徳鴻餐庁の店員の方が親しみが持てました。


滑蛋冬瓜と東坡肉


滑蛋冬瓜はなかなか美味かったです。ところで、青島ビールの「純生」表示。これは哲学や経済と同じく日
本語が導入されたものなのでしょうか。それとも元々中国語でも非加熱ビールを純生と言ったのでしょうか。


永和大王
永和大王

崇文門菜市場の建物の南面に入居する「永和大王」。あちらの庶民料理のファースト・フード店です。


永和大王の調理場
永和大王の調理場

店に入ったら、まずレジへ行って注文をして支払いを済ませます。そこで渡された注文伝票を持って、この
調理場前に行きそこの店員に伝票を渡します。着席してしばらく待つと調理を持ってきてくれます。しかし
ですね。伝票を渡したら客の手元には支払いを済ませた証拠がなくなる訳で、ちゃんと注文した料理を持っ
て来てくれるか不安です。料理が来た後、客に対する店員の対応を観察しますと、店員は客の行き先を目で
追って、客がどの席に座るかを確認しておりました。そんなシステムだと、込んでいる時に似たような人相
や服装の客がいると、取り違えられてしまう不安があります。この店を利用する時は、調理場で伝票を渡し
たら、できるだけ近くの席に座り、かつ自分がそこに座る事を店員に身振りででも伝えて印象付けておくの
が無難です。


雲呑・油条セット


油条は見た目は美味そうですが、油を吸い込んでねっちゃりとしており、そのギトギトした油っぽさゆえ、
特に美味いとは思いません。が、腹持ちがいいと言うか、少量でもカロリーはたっぷり取れるので、朝食の
定番となっている事は理解できます。ところで、大柵欄を歩いていて、ある食堂の店頭で油条を作っている
現場を動画に納めましたので、興味のある方は動画頁北京編1をご覧ください。


飯団・豆乳セット


飯団とはおにぎりの事でした。しかし、日本のおにぎりとはちょっと違いました。まず飯が餅米です。それ
からご飯の量に対して具が多い。おはぎの中の餡が肉まんの具になった感じです。


味千拉麺
味千拉麺

香港・台湾ではよく見かける味千ラーメン。北京新世界中心の北ビルの敷地内北端にある独立した建物です。
「香港に来てまで日本のラーメンを食う事もあるまい」と思い、これまで食べたことはなかったのですが、
日本式拉麺の味が再現できているのかどうか興味があって食べてみました。


拉麺
拉麺

スープは普通のとんこつスープで美味。しかし、麺はコシがなくてプツプツ切れる感じでした。


蒸鰻魚飯
蒸鰻飯

この店は「ラーメン屋」を名乗っていますが、トンカツや焼き鳥、各種定食もあって、総合日本料理店の体
をなしています。連日の観光で疲労がたまり、スタミナ補給に鰻重を注文しました。料理は旨かったです。
が、問題はその後に起こりました。この店の支払いシステムでは、席に座って注文をすると、伝票が机の上
に置かれます。料理が出るのとは別に、小姐が勘定に来ます。その時点でまだ支払いをしていない客を順に
回って集金し、レジに戻って精算し、釣りのある客には釣り銭を返しに来ます。客が料理の金額より大きい
札を渡した時、つまり、釣り銭が出る場合の時、札を渡した時に客の側にはそれだけの金額を渡したという
証拠は残りません。あるのは小姐の記憶のみ。一度目にこの店に来た時「そんな曖昧なシステムで大丈夫か
いな」と思いましたが、二度目にこの店に来て鰻重を食べた時、やはり大丈夫ではありませんでした。私は
50元札を渡したのですが、いつまで経っても釣り銭を返しに来ません。10元の釣り銭が戻ってこない事を指
摘すると、小姐たちは数人掛かりでレジの全金額をチェックし始めたのです。やがて集計が終わり、現時点
で存在すべき金額より、実際に存在する金額の方が10元多い事が確認されたのでしょう。私は10元の釣りを
得る事ができました。ただし、10元札は手で渡されたのではなく、テーブルの上に投げて返されました。

問題点の根本を指摘するならば、「人間というものは間違える事がある」という前提に立ってシステムを構
築しないこの店の経営者にあります。ただし、自分がミスをした事が仲間内に発覚して(つまり面子が潰れ
て)不機嫌になり、客に札を投げて返す、というのは、この小姐だけが特別、というのではなく、これは中
国人の国民性だと思います。この店で食べる時は、小銭を用意して釣り銭がいらないうに準備しておく事を
お勧めします。


仙踪林
仙踪林

店のトレード・マークはウサギのイラストで、rbtとはラビットの略のようです。北京新世界中心の一階
東面に入居しております


鰻魚飯
鰻魚飯

連日の観光で疲労がたまり、スタミナ補給に鰻定食を注文しました。が鰻の分量は見ての通り。店の作りや
雰囲気は良いのですが、コスト・パフォーマンスはちょっと悪いように思います。


街角のとある食堂
街角のとある食堂


と、まぁ、ファースト・フード系の店ばかり紹介しましたが、チェーン店ではなくて一般の北京市民が行く
個人営業のレストランはないのか、となると、ある事はあるのですが、こういう感じの店になります。外国
人が入るにはちょっと敷居が高いです。香港や台北だと、現地の一般人が入る店でも、小綺麗で洒落た店が
があり、安くて美味いんですが、北京の場合、高級レストランと庶民的食堂の落差が大きくて、その中間の
選択肢は非常に少ないです。少ない選択肢が上記の各種チェーン店という訳です。


崇文門飯店対面のトロリー・バス始発駅
崇文門飯店対面のトロリー・バス始発駅

崇文門飯店と道路を隔てて東側の対面に、北方向へ向かうトロリー・バス始発駅があります。王府井へ行く
場合は、108番のバスに乗って北上し、ショッピング街の東方新天地前で下車し、東方新天地の中を西へ進め
ば、王府井へ出ます。地下鉄5号線が開通したら、王府井へは地下鉄の方が早いですが。


トロリーを降ろしたトロリー・バス
トロリーを降ろしたトロリー・バス

外国人にとって路線バスを乗りこなすのは難しいです。自分の行きたい方向に走るバスに乗っても、突如曲
がって違う方向へ進むかもしれませんから。その点、トロリー・バスなら架線の下しか走らない訳ですから、
自分の行きたい方向へ架線が続いているなら、その路線のトロリー・バスは乗ってよし、と思っていたので
すが、その理論は敗れ去りました。北京のトロリー・バスは、バッテリーを内蔵しており、架線がない所で
も走れるのです。


トロリー再起動装置
トロリー再起動装置

では、トロリー(集電装置)を降ろしてバッテリー走行をした後、再び架線のある道路に戻ってきた時は、
どうやってトロリーを架線に当てるのか、その答えが写真の装置です。この下に停車してトロリーの竿を跳
ね上げると、下方向に開いたガイド板に導かれて、トロリーの尖端が架線に接触します。

しかし、停車位置が少しでもズレていると、トロリーを跳ね上げて架線への接触に失敗する場合があります。
そういう場合はどう対処するのか?動画頁北京編1に納めましたので興味のある方はご覧下さい。


新世界中心B棟西隣の四合院建築


新世界中心の南側のビル(B棟)の西隣に、真新しい四合院がありました。


同仁堂博物館
同仁堂博物館

裏手に回ってみると「同仁堂博物館」という表札があります。帰国後ネットで調べてみると、「同仁堂」は
漢方医院兼漢方薬局のようですが、「同仁堂博物館」が何を展示している博物館かは分かりません。


胡同の通り
胡同の通り

新世界中心のA棟とB棟の間は陸橋で結ばれていますが、その陸橋の下を通って、東興隆街を西へどんどん
進むと胡同地区へ入ります。地図で言えば、崇文門駅と前門駅の中間点から南へ数百メートル行ったあたり
の西興隆街です。


胡同の路地
胡同の路地


解体中の胡同
解体中の胡同


黄昏の天安門広場
黄昏の天安門広場

西興隆街をさらに西へ進み、前門大街に出たところで北上すると、天安門広場に出ます。


夜の天安門
夜の天安門

新聞なんかでよく見る天安門は昼の姿ですが、夜の天安門はこんな感じでライト・アップされるんですね。
しかし、電飾が安っぽい。天安門も故宮の建築群の一つですから世界遺産のはず。例えば日本で、姫路城に
こんな電飾を付ける事が考えられるでしょうか。

この後、王府井へ寄ってから崇文門飯店に戻り、北京旅行の初日を終えました。



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