マカオ世界遺産見物記  2009年 12月 29日 〜 2010年 1月 1日


これまでのマカオ観光ではどこの教会の門も閉じていたので、教会は一般人には開放していないと思っていま
したが、大晦日から新年にかけてはどの教会も開いており、中に入る事ができました。教会の入口には信者へ
の事務連絡の掲示板があって、そこに掲示されているミサ時間表をみると、年末年始に限らず平日でも開いて
いる時間帯はありました。しかし平日の昼はだいたい閉っています。日曜日は開いている時間帯が多いです。

澳門聖堂ミサ時間表


教会の参観が目的でマカオに行くなら日曜日がお勧めですが、土曜日から日曜日にかけては本土や香港から
やって来るギャンブル客でホテルの宿泊料が跳ね上がりますし、日曜の帰りのフェリーも満員になります。日
曜日の朝にマカオに到着して宿泊するパターンが良いと思います。なお、このページは「世界遺産見聞記」と
銘打ってはいますが、世界遺産ではない観光名所も一部紹介しています。


仁慈堂大楼(2003年撮影)


これまでのマカオ旅行では必ずセナド広場には行きましたが、世界遺産の仁慈堂大楼は建物の前を通り過ぎる
だけでした。帰国してからガイドブックを読むと(こればっかり。行く前に読まなあかん)、建物の二階が博
物館として公開されているそうです。しかし建物の入口は閉っていたように記憶します。今回は博物館の見学
を目的として入口を捜しました。博物館の入口は仁慈堂大楼の左側面にありました。


仁慈堂博物館入口


博物館展示


入館料は5パタカでした。展示内容はキリスト教関係の物が主で、私にはその価値はわかりませんでした。


仁慈堂大楼2階バルコニー




しかし、2階のバルコニーも公開されていました。世界遺産の建物からセナド広場を眺める事ができるのです
から、5パタカは安い物だと思います。


澳門の三大寺院と言われる蓮峯廟、観音堂、媽閣廟の中では、媽閣廟だけが澳門歴史地区内にあって世界遺産
に登録されており、蓮峯廟は世界遺産ではありません。蓮峯廟が何を祀っている寺院なのかを明確に解説した
サイトは見あたりません。「るるぶ.com」によると「マカオ一美しいと言われる仏教寺院で…中略…学問、芸
術、無病息災を司どる神々に加え、古くからマカオに暮す漁民の守護神の阿媽も祭られている」との事ですが、
神を祀っているのになぜ仏教寺院なんだとツッコミたくなります。まぁ、中国でも神仏が習合しているので、
道教の神と観音菩薩を同時に祀っていたりしますが、道教寺院と仏教寺院の区別はやはりご本尊が何かで判断
するべきです。で、この寺院のご本尊が何かですが、ネットを捜してもまだ明確な解答が見つかりません。

蓮峯廟









次に紹介するのは普済禅院です。多くのガイドブックでは観音堂と紹介されていますが、現地の建物には普済
禅院の名が掲げられていました。蓮峯廟から普済禅院へ行く途中に観音古廟という寺院もあって、最初はそれ
が観音堂だと勘違いしましたが、観音古廟と普済禅院(観音堂)は別のお寺です。

観音古廟



普済禅院(観音堂)は下の寺院です。通称が観音堂ならば本尊は観音様でしょうから仏教寺院でしょう。入口
の門に四天王像もありましたから。

普済禅院(観音堂)






四天王像




聖ミカエル教会は墓地の中にある教会なので、観光客が大勢でガヤガヤ騒ぎながら観光する所ではありません
が、教会内部の写真を撮りましたので紹介します。

聖ミカエル教会





他に内部の写真を撮った教会を三つ紹介します。ところで、ミサは終っていても祭壇の前ではお祈りしている
信者がいますから、こういう場で写真を撮るときはせめてフラッシュは止めるのが常識ですが、いるんですよ
ね、フラッシュを焚く奴が。そういう奴は恐らく、時と場合によってはフラッシュを焚いてはいけない事もあ
るという事が元から念頭になくて、フラッシュを強制停止させる設定方法自体を把握していないのではないで
しょうか。私のデジカメは普段はフラッシュをオフに設定して、よっぼど暗い場所のみオンにします。最近の
デジカメは高性能ですので、相当暗い場所でもフラッシュ無しで撮影可能です。ただしシャッター速度は遅く
なりますから手ぶれを防ぐためにカメラをしっかりと持たなければなりませんが。


聖ドミニコ教会







聖オーガスティン教会







聖アントニオ教会







港務局大楼はマカオでは珍しいイスラム風建築ですが、港務局の入居している現役のお役所なので、一般に公
開されているのは回廊部分だけで、建物の内部には入れません。午後6時で門は閉るので、ライトアップされ
た回廊を敷地内から撮影できるのは、日の落ちるのが早い冬季に限られます。

港務局大楼







聖パウロ天主堂跡前の階段の手前の幅の広い石畳の道が、道ではなくて「イエズス会記念広場」という広場だ
とは知りませんでした。2010年1月に行った時は、世界遺産には似合わないはしたない恰好をした少女の銅像
がありましたが、2011年4月に再訪した時はありませんでした。あれはなんだったのでしょう。

イエズス会記念広場と聖パウロ天主堂跡


謎の銅像




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