台湾 台北 & 九 イ分  2007年 5月 2日 〜 5月 5日




高鐵で高雄から台北に移動し、台北に3泊して帰国しました。台北滞在二日目は「九 イ分」に行ってきまし
たので、このページでは「九 イ分」観光を中心に紹介します。「九 イ分」の「イ分」は、人偏に分の漢字で
すが、JIS漢字コードに登録されていませんので、本サイトでは「九 イ分」と表現します。

さて、今回の台北滞在で選んだホテルは、中山北路−南京東路の交差点の南東の区画にある儂美飯店です。
元々、ラブ・ホテルという情報があり、期待して宿泊しました。(^_^;


儂美飯店
儂美飯店


窓のデザインなど、元々ラブ・ホテルだったと言われればそのような気がしてきますが、フロントは日本語の
上手なスタッフがおり、現在は外国人向け観光ビジネス・ホテルとして営業しているようです。


室内(窓側)
室内(窓側)


室内の調度は普通ですが、色合いがピンク調・・・


室内(浴室側)
室内(浴室側)


寝室と浴室の間の仕切が擦りガラス!こりゃラブホだ。深夜にコンビニからホテルに戻ると、フロントでアベッ
ク客がチェック・イン中でした。来る者は拒まずで、ラブホとしても営業しているのかもしれません。(^_^;

テレビはケーブル・テレビでNHKも含めた多数のチャンネルが映りますが、米国と日本のAVも無料視聴で
きますので、お子様連れの方には当ホテルをお勧めできません。


浴槽
浴槽


浴槽はウォーター・ジェット付きです。浴槽の真上の天井のライトが焦点を絞って浴槽を照らします。お湯を
張ってから、このライトだけを点けて他を消灯すると幻想的な空間となります。


シャワー
シャワー


しかし、蛇口がこんな位置に付いていました。風呂を使うと床がビショビショで、以後のトイレ使用に支障が
あります。もうちょっと考えた設計ができないもんでしょうか。


ホテル前の通り
ホテル前の通り


ホテル前から中山北路方向を撮りました。前方右手に台湾料理レストラン「青葉」の看板が見えます。つまり、
中山北路−南京路の交差点から南下して、青葉のある道を東へ約150m進むと、このホテルがあります。青葉は
どのガイド・ブックでも紹介されている老舗ですので、地図でこのホテル探す参考にしてください。
この道路はタクシーの通り道として利用されているらしく、ホテルの前をひっきりなしにタクシーが通過しま
す。ホテル付近は深夜まで営業している小吃店も多く、まぁまぁ便利な立地です。台北の定宿に決定!


 注:2010年11月の台湾旅行でもこのホテルに泊まろうと思いましたが、ホテル予約サイトを検索しても出て
   こないので、他のホテルを予約しました。台北滞在中にこのホテルがどうなっているか気になって現地
   に出向いたところ、儂美飯店があったはずの場所には「舞衣新宿」という真新しいホテルが立っていま
   した。英語名は"Mai Hotel"で「舞衣」を日本語読みしている事から「新宿」も字義通りの"New Hotel"
   の意味と地名の新宿を掛けて日本的なイメージを意図していると思われます。ただしフロントのスタッ
   フが日本語が堪能かどうかまでは確かめていません。儂美飯店と経営が同系列かどうかも不明です。

   舞衣新宿
   舞衣新宿

   また「青葉」は同じ通りの「舞衣新宿」の向かいへ移転していました。上の「ホテル前の通り」の写真
   を撮影した場所の左手です。旧店舗の門は閉ざされていましたが、看板はまだ残っていました。青葉は
   閉店したと勘違いしないでください。

   青葉の新店舗
   青葉の新店舗



地下鉄「中正紀念堂」駅
地下鉄「中正記念堂」駅


旅行前に中正紀念堂の名称が変更されるというニュースに接し、歴史の記録としてこの駅名表示を撮ったので
すが、帰国後「中正紀念堂は國立台湾民主紀念館に変更されたが、外省人勢力の巻き返しで元の名前に戻った」
という情報を目にしました。しかし、「民主紀念館」のホームページはいまだ健在です。真相は如何に?


国家戯劇院
国家戯劇院


中正紀念堂に西側の正門から入ると、国家戯劇院と国家音楽廰との二つの建物が南北に並んでいます。その間
を通ると駄々っ広い広場に出て、広場の東の端に中正紀念堂の本堂が建っています。

私は、国家戯劇院と国家音楽廰の建物はまったく同じだと早合点しており、記録写真としてはどちらか一つを
撮ればいいと思って南側の国家戯劇院をカメラに納めたのですが、後で別に撮影したビデオ画像を確認すると、
両者は屋根の形がちょっと違っておりました。


中正紀念堂遠景
中正紀念堂遠景


写真の左右に、劇場と音楽ホールの屋根の端が写っているので、三者の位置関係がお分かりいただけると思い
ます。この、駄々っ広さで見る者を威圧して権力を誇示しようという発想は、紫禁城と同じです。屋根の尖端
のデザインは北京の天壇の祈年殿の模倣ですね。


中正紀念堂近景
中正紀念堂近景


この写真を撮ってから、さらに近づいたところで、階段を登っていく衛兵に気づきました。毎日、午前九時か
ら午後五時までの毎時0分、1時間毎に行われる衛兵交代式の交代要員の衛兵です。私は、紀念堂へ走りつつ
カメラを動画モードにして衛兵を撮影しながら階段を一気に駆け上がり、儀式の始終を記録しました。その映
像はこちらです。動画頁 台湾編1

ファイルは約50MBありますので重いです。PCがフリーズしたと勘違いしそうなくらい、再生が開始するまで
に時間を要します。パワーが貧弱なPCだと本当にフリーズするかもしれません。(^_^;
撮影者が階段を駆け上がった後に「はぁはぁ」言っている音声が記録されていますが、けっして、この程度の
の階段を登ったくらいで「はぁはぁ」言っている訳ではなく、この駄々っ広い広場を走ってから、更に階段を
駆け上がったからですので、私の運動不足と誤解のないようにお願いします。(^_^;


蒋懐石像
蒋懐石像


これが中正紀念堂のご本尊です。こうした建物や像は南向きに作るのが普通ですが、この像は西向き、大陸の
方向を向いて作られています。台湾民主紀念館となっていた期間は、布で覆われたとか。


衛兵
衛兵


「民主紀念館」のホームページによると「儀隊交接儀式因故暫停」だそうです。すると現在、彼らは失業中?



台北二日目は「九 イ分」観光に行きました。「九 イ分」への経路は、台湾鐵路の電車で瑞芳駅に行き、そこか
ら路線バスで「九 イ分」へ向かいます。まずは、台北駅で電車の切符を買わねばなりません。台北から瑞芳へ
行く場合、間違えて基隆行きの電車に乗らないよう、時刻表を良く調べる必要があります。


台湾鐵路台北駅コンコース
台湾鐵路台北駅コンコース


長距離列車の切符は窓口、近郊の切符は自動販売機、というのは日本と同じです。日本と違うのは自動販売機
でも特急列車の切符が買える事ですが、これは「無座」で座席指定はできません。近郊の都市に行くのに急い
でいて立ち席でも良いなら、自動販売機で特急券を買うのもありでしょう。今回は急いでいないので、電車で
行きます。台北近郊を走る「電車」は冷房付き車輌である分、「普通」よりは上で、準急に相当する「復興號」
と同クラスの扱いです。


台湾鐵路車票自動販売機(旧型)
台湾鐵路車票自動販売機(旧型)


この券売機は左上にオレンジ色で「暫停発售」と表示されています。「発売を暫く停止する」という意味です。


台湾鐵路車票自動販売機(新型)
台湾鐵路車票自動販売機(新型)


紙幣も使える新型券売機もありました。


高速鐵路車票自動販売機
高速鐵路車票自動販売機


こちらは高速鐵路の当日券の券売機。クレジット・カードも使えます。


台北駅高速鐵路改札口
台北駅高速鐵路改札口


台北駅はプラット・ホームが4本(8線)ありますが、南側の2本(4線)は高速鐵路に譲渡されました。


台北站ホーム
台北駅ホーム


台湾鐵路お馴染みの「禁止跨越軌道」の注意書き。田舎駅ならともかく、まさか台北で線路を跨いで向こうの
ホームへ行く人はいないと思うが。ホームの向こうに新幹線車両がちらりと見えています。


瑞芳駅前広場



電車で1時間くらいで、瑞芳駅に到着します。


バス停
バス停


九 イ分行きバスのバス停は、ご覧のように長蛇の列。探すまでもなく、すぐ判りました。


九 イ分行きバス
九 イ分行きバス


バスの電光表示は壊れている訳ではなくて、デジカメのシャッター速度との関係で、こうなりました。


バス停「舊道」下車
バス停「舊道」下車


「舊道」で下車します。バス停の表示は「舊」に人偏が付いているので、「舊」とは別の字かもしれません。


展望台より太平洋を望む
展望台より太平洋を望む


バス停のすぐ近くに展望台があり、北方向に海が見えます。九 イ分の街並みは、山の北側の斜面にへばり付い
て、太平洋に面しています。


展望台で昼寝中の犬
展望台で昼寝中の犬


バンコクもそうでしたが、南国の犬はコンクリートにへばり付いて寝る習性があります。


基山街入口
基山街入口


九 イ分のメイン・ストリート、基山街の入口は、セブン・イレブンが目印です。


基山街
基山街


この人混みを押し分けてクルマが通るのにはびっくり。


なこんにやく?専売店
なこんにやく?専売店


誰か買ってみてください。


豎崎路を見下ろす
豎崎路を見下ろす


ガイド・ブックには必ず載っている豎崎路の風景です。


阿妹茶酒館
阿妹茶酒館


ここで、お茶しました。


阿妹茶酒館店内
阿妹茶酒館店内


日本語の達者な店員さんがいました。


お茶菓子付き喫茶コース
お茶菓子付き喫茶コース


店員さんが中国茶の作法でお茶を入れてくれましたが、動画を撮り逃してしまいました。残念無念。


向かいの茶坊
向かいの茶坊


台湾の友人に案内されて、2002年に初めて九 イ分に来た時は、あちらの茶坊でお茶を飲みました。


九 イ分風景
九 イ分風景


茶坊の下は、映画館の昇平戯院跡です。


昇平戯院跡
映画館跡


1986年に閉館された映画館の跡です。ほんの20年前までは屋根があったとは信じられない荒れ様です。


昇平戯院入口
映画館入口


2002年に撮った写真では入口は開いていましたが、崩落の危険がある為か、入口は閉ざされていました。



豎崎路を見上げる
豎崎路を見上げる


ご老人が降りてきます。若い女性が降りてくるまでシャッター・チャンスを待つべきでした。(^_^;


五番坑口
五番坑口


金鉱跡の坑道口の上に、微笑む蒋介石の銅像がありました。次に来た時は撤去されているかも!


九 イ分でお茶を飲んだ後、展望台からちらりと見えた海を目指して歩きました。バス道に戻ってセブン・イレ
ブンの前を通り過ぎ、しばらく坂道を上って峠を越えたあたりに、「隔頂」というバス停があり、そのバス停
の横に山尖路観光歩道山側標識の石柱が立っています。


山尖路観光歩道山側標識
山尖路観光歩道山側標識


隔頂バス停
隔頂バス停


山尖路観光歩道
山尖路観光歩道


山尖路観光歩道をどんどん下って、海岸を目指します。


LUCKY HOUSE
LUCKY HOUSE


途中、LUCKY HOUSEという店への案内板が何カ所かありますが、矢印に惑わされないでください。


水路跡2007
水路跡2007


途中で崩落した水路跡に出会えば、道を間違えていない証拠です。


水路跡2002
水路跡2002


こちらは、2002年に台湾の友人に案内されて来た時に撮った写真です。5年間の間に崩落が進んでいます。


九 イ分三重橋
九 イ分二重橋


アーチの下を通ってから振り返って写真を撮ると、三重に橋が架かっているのでした。



海


谷の向こうに海が見えて来ました。


車道
車道


歩道はここで終わり、車道に出ました。車道を更に下ります。


石山橋
石山橋


この橋に出会えば、あなたは道を間違えていません。


山尖路観光歩道
山尖路観光歩道


山尖路観光歩道の海側の標識です。しかし「歩道」の終了地点からはもう相当な距離を下ったんですけどね。


谷川
谷川


やがて道は谷川沿いに走るようになります。


精錬所跡
精錬所跡


谷川の向こうに精錬所跡が見えてきます。精錬所からの排水が谷川に合流します。これは、金?


精錬所からの排水跡1
精錬所からの排水跡1


精錬所からの排水跡2
精錬所からの排水跡2


精錬所からの排水跡3
精錬所からの排水跡3


精錬所からの排水跡4
精錬所からの排水跡4


十三層精錬所跡
精錬所跡


ついに辿り着いた希代の絶景「陰陽海」です。しかしこれは公害汚染の現場なのか、観光名所なのか?


陰陽海
陰陽海


帰国後にネットで見つけた黄金博物園區のサイトの「観光資源」のページに陰陽海の解説があります。観光
資源として紹介されているのだから観光名所なんでしょう。


水 シ南 洞
水 シ南 洞


このバス停の標識、羅東から台北へ行く長距離バスである事は判りますが、この場所のバス停の名前が載って
いません。後で地図やサイトを調べ、「水 シ南 洞」ではないかと推定します。真ん中の字は、三水に南です。

2002年に台湾の友人と来た時は、10分くらいで基隆行きのバスが来たのですが、今回はなかなか来ません。
そこへタクシーが通りかかったので、タクシーで基隆へ行きました。

帰国後にバス会社のサイトを調べると、ここを通るバスは三路線ありまして、一つは上の写真の向こうに見え
ている三角屋根のバス停。4つ上の写真ではバスが停まっていますが、これは基隆客運の金瓜石経由九 イ分行
きです。二つ目は、同じく基隆客運の海沿いの道を走って九 イ分へ行く路線。そして、最後が國光客運の基隆
経由台北行き長距離バスです。

まぁ、どこ行きでもいいので、バスかタクシーが来たらとにかく乗る事です。私の二回の旅行では、あまり待
たずにバスやタクシーが通りかかりましたが、これは運が良いとしか言いようがないと思うので、九 イ分から
陰陽海への徒歩ルートは、あまりお勧めはしません。(^_^;






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