台湾 太魯閣渓谷  2006年  4月 30日




花蓮の統帥大飯店に到着したその日に、ホテルのフロントで太魯閣渓谷日帰りバス旅行を申込み、4月30日に
太魯閣渓谷を観光して来ました。2007年1月時点でホテルのサイトを見ると、費用はNT$988となっていますが、
2006年5月に私が申し込んだ時は900元だったと記憶します。

観光バスは朝8時半にホテル前を出発し、まず向かったのが花蓮空港でした。そこで、台北のホテルから来た
日帰りツアー客を乗せる為です。太魯閣渓谷観光は、台北から飛行機を利用した日帰りツアーも組まれており、
台北のホテルでパンフレットを見た事があるのですが、その時はメチャ高かったので参加は諦めました。今、
調べて見ると4900元≒17000円ですが、台北−花蓮航空運賃は往復約3000元なので、900元のマージンを取られ
ています。


太魯閣渓谷旅遊巴士
太魯閣渓谷旅遊巴士


上の写真は、花蓮空港前で台北からの乗客を待っている間に撮ったものです。右端が白っぽくなっていますが、
デジカメと冷えたペットボトルを一緒にバッグの中に入れていた為、レンズが曇ったからです。この観光バス
を運行しているのは「東帥」という会社で、本業は大理石や宝石の加工品の販売店でした。


最初に案内されたのは大理石加工工場です。台北のビルの壁や床下に貼り付けられている石材は、こうして作
られているのでした。


石材工場1
石材工場1


石材工場2
石材工場2


石材工場3
石材工場3




太魯閣渓谷入口
太魯閣渓谷入口


太魯閣渓谷の入口です。太魯閣渓谷を通る道路は、日本統治時代に岸壁の岩を削って作られた「古道」、中華
民国時代になって難工事の末に作られた一車線の「旧道」、その後に作られた二車線の「新道」があります。
古道は人一人がやっと通れるほどの道で、現在は部分的に遊歩道になっているところもあります。


太魯閣渓谷到着
太魯閣渓谷到着


観光バスは、新道を走って観光ポイントに来ると旧道に入って停車し、乗客を降ろして次のポイントに先回り
し、乗客はガイドの先導でバスの待っているポイントまで旧道を歩いて観光する、というパターンでした。


東帥バスご一行様



右の方で腰に拡声器をぶら下げているのが、ガイドの蘇さんです。名刺を頂きましたが、肩書きはなんと「総
経理」つまり社長さんです。バス中での自己紹介の挨拶で、自分の故郷を案内するのが好きでこの仕事をして
いるとおっしゃっていました。北京語、日本語、英語の3カ国語のできる方で、観光ポイントに来ると、同じ
内容を3カ国語で説明するので、ずっと喋りっぱなしでした。


断崖絶壁
断崖絶壁


大理石は水に溶けやすいので、川に削られて出来た渓谷は、垂直な断崖となります。

古道跡
旧道跡


右端の手すりが付いて人が歩いているのが旧道ですが、その左、断崖絶壁に「コ」の字型に掘られているのが
古道の跡です。「コ」の字型の箇所から手前方向に、人一人が歩ける道が見えてきませんか。

古道と旧道
旧道と新道


断崖にトンネルを掘って向こうへ伸びているのが旧道ですが、その下に溝というか筋が見えま。これが古道跡
です。


古道
旧道


古道の中には部分的に遊歩道になっているところもあります。

また断崖絶壁
また断崖絶壁


またまた断崖絶壁
またまた断崖絶壁


緑水中横開拓史展示館正面
緑水中横開拓史展示館正面


断崖絶壁を通り過ぎてちょっと開けた場所に来ると、洒落た建物がありました。難工事だった太魯閣渓谷の道
路工事を写真パネルで紹介している展示館です。向こう側のテラスには喫茶店が営業しています。


緑水展示館のテラス
緑水展示館のテラス




祥徳寺入口
祥徳寺入口


太魯閣ツアーの終着点の天祥には、祥徳寺という寺院がありました。なかなかの大伽藍です。

祥徳寺本堂
祥徳寺本堂


祥徳寺の観音菩薩象
祥徳寺の観音菩薩象


観音菩薩像の前でポーズを取っている小姐たちも納めようとしたので、観音様が写真の中心からずれてしまい
ました。彼女たちは同じ観光バスの乗客の四人組中の二人で、後の二人がカメラで撮っているところです。こ
の後、観音様をバッグに四人揃ったところを撮ってあげました。


祥徳寺の塔
祥徳寺の塔


塔内部
塔内部




渓谷の上流
渓谷の上流


太魯閣渓谷はまだ続きますが、バス旅行はここまで来て引き返します。

東帥本店前
東帥企業本店前


この観光バスの運行会社の本業は大理石の置物や宝石の販売店で、案の定、コースの中に土産物店案内が組み
込まれていました。買う気はありませんでしたが、宝石の本物偽物の見分け方などの講習があり、面白かった
です。バスの乗客の中で四名がお買いあげになりました。


東帥企業店内の女神像
東帥企業店内の女神像


置物という事で、石膏像も置いてありました。この女神像の不自然に上を向いた胸は、豊胸手術っぽいです。


東帥店内の食堂にて昼食
東帥企業店内の食堂にて昼食


バス旅行は昼食込みとなっていますが、昼食を取ったのは宝石販売店に併設されているレストランでした。こ
こで蘇さんがバス旅行のチケット番号で着席するテーブルを割り振ったのですが、観音菩薩像前で写真を撮っ
てあげた小姐達と同席になりました。彼女たちは北京語を喋るのでてっきり台湾人と思っていたのですが、聞
けばマレーシア人(の華僑)との事です。マレーシア出身で台湾で活躍している男性歌手の張棟梁の事を持ち
出すと、びっくりして拍手してくれました。同じく台湾で活躍している女性歌手の孫燕姿はシンガポール出身
ですが、台湾も含めた東南アジアの華人社会の間では、そんな芸能人だけでなく一般人も普通に往来している
事を知りました。


七星潭石彫公園
七星潭石彫公園


七星潭
七星潭


バス・ツアーの最後に七星潭の海岸へ寄りました。潮の流れが速くまた遠浅ではないので、海水浴はできない
そうです。この後、バスは花蓮空港を経て統帥大飯店へ戻りました。これで988元≒3600円ですから十分に納得
のバス旅行だったと思います。





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