中国 杭州  2009年 5月 2日


西湖一周

杭州旅行は2004年の日帰り旅行に続く2回目です。このページでは2004年に撮った写真も(2004年撮影)の註
釈を付けて紹介します。

今回の旅行の第一目標が「歩いて西湖一周」でした。しかし、杭州到着翌日の5月1日に勇んで出かけたものの、
その日西湖周辺はメーデーの祝日による62万人の人出で大混雑でやむなく引き返した事は、トップ・ページで
報告した通り。そして、人混みを避けるべく早朝に実行する事にし、翌2日に再挑戦しました。


早朝6時にホテルを出て歩いて西湖へ向かう途中、解放路と延安路の交差点の解百商店前の広場で、龍舞を練
習するグループに出会いました。こんなところで早朝練習をするとは、杭州市は公園が不足しているのか?そ
れとも彼らが目立ちたがりなのか?龍舞練習の動画はこちら。


百貨店前の早朝龍舞練習1
百貨店前の早朝龍舞練習1


百貨店前の早朝龍舞練習2
百貨店前の早朝龍舞練習2




杭州西湖の石碑 2009年5月
杭州西湖の石碑 2009年5月


西湖到着の証拠写真として「杭州西湖」の石碑を撮影しました。ところで、この石碑は2004年6月の旅行時も
撮影しました。


杭州西湖の石碑(2004年6月撮影)
杭州西湖の石碑 2004年6月


両写真を見比べると、背景の木が5年の間に生い茂った以外にも違いがあります。5年前の石碑は花壇で囲ま
れて人が近づけなかったのに、現在の石碑は間近まで近づけるようになっています。石碑と並んで記念写真を
撮りたいという観光客の要望に配慮したのでしょう。


浙江省城(杭州)図のレリーフ
浙江省城(杭州)図のレリーフ


湖浜公園の地面に、昔の杭州の街の地図をレリーフにして描いていました。陸地が東方向へ凹んでいるあたり
が現在の解放路付近です。城壁で囲まれた旧市街は、現在の杭州市中心部の狭い範囲だった事が判ります。城
壁の内側と外側を貫いて縦に伸びている運河が、中河だと思います。昔の杭州は中河以外にも運河が縦横に走っ
ていた事がわかります。


杭州旧市街地図
杭州旧市街地図


西湖に出ると湖面に突き出たあずま屋があり、その額には「集賢亭」と書いていました。動画はこちらです。


集賢亭



西湖湖岸の湖浜公園は、解放路あたりの「一公園」から白堤あたりの「六公園」まで、数字の名前が付けられ
ています。一公園の湖岸にある集賢亭をスタート地点として、反時計回りに西湖一周を始めます。


集賢亭と保俶塔
集賢亭と保俶塔


集賢亭の向こう岸に微かに見える塔の名は、地図によると保俶塔ですが、どういう塔なのかは「杭州観光案内」
にも説明がありません。下の写真は白堤付近で撮った保俶塔の近景です。


保俶塔近景
保俶塔近景




屋外書道家1
屋外書道家1


三公園あたりで、「屋外書道家」の老人に出会いました。中国の公園ではよく見かけるそうですが、私は実物
を見るのは初めてです。屋外書道家の動画はこちら。


屋外書道家2
屋外書道家2


筆先には常時一定の水がしたたり落ちる細工がされており、一定の速度で字を書き続けていました。


白居易像



唐の時代、白居易が杭州地方の知事として赴任していた時に造営したという「白堤」のたもとに到着。上の写
真は、白居易が離任する時の地元の人々との別れの情景を描いた銅像です。


白堤の断橋 遠景
白堤遠景


白堤に掛かる最初の石橋の名は「断橋」です。2番目の石橋の名は「錦帯橋」です。


白堤の断橋近景
白堤近景


白堤で西湖と区切られた北側の水域は、北里湖といいます。


北里湖



白堤は蘇堤より幅が狭く、視界の両側に水面が広がっているので、道の真ん中を早足で歩いていくと、湖面の
上を歩いているような気分になります。

白堤1
白堤1


白堤2
白堤2


白堤から、杭州市街の上に昇る朝日を撮りました。


西湖の日の出
西湖の日の出<


凧揚げをするグループがいました。


凧揚げ1
凧揚げ1


凧揚げ2
凧揚げ2


凧揚げ準備中
凧揚げ準備中


白堤を通り抜けて、西湖北岸にある唯一の自然に出来た島、孤山に到着。一帯は中山公園となっており、浙江
省博物館、中国印学博物館、西湖美術館があります。


孤山到着
孤山到着


浙江省博物館正門
浙江省博物館正門


今回は早朝で開館前なので通り過ぎるだけでした。2004年に来た時は中に入りましたが、その時は入館無料と
は知らず、券売所を探しつつ中へ進むと金を払わないまま館内に入れてしまい、不安にかられました。


風雨亭
風雨亭


中山公園の湖畔にあったあずま屋で、「風雨亭」の額を掲げていました。この程度なら私も書けそうです。


中国印学博物館



ここも入館無料ですが、開館前なので通り過ぎるだけ。


蘇堤到着
蘇堤到着


蘇堤は白堤より幅は広いのですが、両側の緑地の面積を広く取っているので、道路は白堤より狭いです。樹木
の隙間から水面が見えますが、視界は樹木で覆われているので、湖の中を歩いている気はしません。


蘇堤1
蘇堤1




石橋の釣り人
石橋の釣り人


蘇堤によって西湖と区切られた部分を西里湖といい、石橋の下は西湖と西里湖を繋ぐ水路となるのですが、石
橋の上から糸を垂らして釣りをする人々がいました。水路を小舟が往来するたびに、釣人は釣りを中断して糸
を巻き上げます。だったら他の場所で釣竿を使って釣りをすればいいと思うのですが、やはり、この石橋の上
から釣竿を使わずに釣りをする事に意義があるのでしょう。下の写真は、その小舟です。


小舟
小舟


蘇堤は、まだまだ続きます。


蘇堤2
蘇堤2




雷峰塔遠景
雷峰塔遠景


雷峰塔が見えてきました。


蘇堤終了
蘇堤終了


ようやく蘇堤を通り過ぎました。時刻も9時を過ぎ、観光客が増えてきました。


雷峰塔近景
雷峰塔近景


この塔は2000年に再建されたものだそうです。もう4時間近く歩き続けて、参観する気力なし。


雷峰塔付近の遊歩道
雷峰塔付近の遊歩道


西湖一周の遊歩道は、雷峰塔付近では湖岸から離れます。遊歩道の左手は鬱蒼とした林ですが、右手は柵を。
越えると市街道路の南山路です。タクシーを拾って帰りたい気持ちをぐっと堪えて歩き続けました。


双投橋
双投橋


林を抜けると、遊歩道は再び湖岸に戻りました。


雷峰塔と石橋
雷峰塔と石橋




柳浪聞鶯
柳浪聞鶯


このあたりは庭園が続きますが、疲れて鑑賞するゆとりはありません。


太極拳集団
太極拳集団


太極拳を舞うグループがいました。服装を見ると、これはパフォーマンスの練習ではなく本番でしょう。


水牛
水牛


西湖天地の南側付近に、水浴びをする水牛がいました。


涌金橋と金牛



というのは嘘で、水牛の銅像です。


涌金橋



橋を渡ると西湖天地ですが、橋に手すりがありません。62万人の人出の時、何人かは落ちたと思います。


遊船售票亭
遊船售票亭


出発点近くまで戻ってきました。遊覧船の切符売り場があります。


遊船遊覧図



この地図は西が上になっているので注意。


集賢亭
集賢亭


ようやく集賢亭まで戻ってきました。西湖一周達成。ホテルを出てから徒歩5時間。疲れました。

今回は遊覧船に乗る時間はありませんでしたが、2004年の旅行時は船に乗って島まで行きましたので、その時
の写真を3枚紹介します。三潭印月がある島の名称は「小○洲」ですが、○の字は難しくて判りません。


三潭印月島(2004年6月撮影) 三潭印月島(2004年撮影)


三潭印月(2004年6月撮影)
三潭印月(2004年撮影)


湖心亭?(2004年6月撮影)
湖心亭?(2004年撮影)




西湖一周を成し遂げたその日の昼食は、中山通りで見つけた鍋貼(焼餃子)専門店で食べました。


老家鍋貼外観
老家鍋貼外観




老家鍋貼店内
老家鍋貼店内




老家鍋貼メニュー
老家鍋貼メニュー




炒飯と鍋貼



炒飯の具は冷凍ミックス・ベジタブルで不味かったです。鍋貼は可もなく不可もなく。


西湖一周をしたその日は午後から雨が降ってきたので、夕食はホテルの横の路地を入ったところにあった地元
の人向けの食堂で食べました。食堂が数軒並んでいたのですが、どの店も閑散としている中で比較的客の多い
店を選んで飛び込んだのが下の写真(この写真は翌日昼に撮影)の店です。薄暗い店内で家族客が食事をして
いましたが、店員がいません。家族客に店員がどこか聞くと、客の中の男性が立ち上がりました。実は、客と
思っていたのは店主とその家族で、店のテーブルで一家で夕食中だったのでした。鶏腿飯と水餃子を頼むと、
水餃子は時間がかかるから雲呑はどうだと言われ、雲呑を頼みました。


福建美食館外観 福建美食館


福建美食館メニュー



鶏腿飯と雲呑



両方合わせて10元でした。庶民的な食べ物に対しては、人民元の購買力はぐっと高くなります。旅行者として
は喜ばしい事ですが、その裏には、原材料を作る農民や食堂の調理人の、収入が低いという現実があります。






杭州のトップ・ページに戻る


「来た!見た!食った!」のトップ・ページに戻る



inserted by FC2 system