台湾 台中  2011年 10月 3日 〜 10月 6日


台中のホテルに到着して荷を降ろし、夕食を食べに街へ出た頃には午後10時を過ぎていましたが、台中駅前の
店はほとんどシャッターが降りていました。高雄もそうでしたが店の閉店時刻は日本と変りません。街角の小
吃店が深夜まで営業しているのは台北だけのようです。しばらく彷徨って、ようやく自由路に開いている店を
見つけました。

台北永和豆漿大王 外観


店内 調理場


上の写真を撮った後、背中を向けた店員の右手にあるステンレス台で小麦粉を捏ねていました。日本ですと、
ほとんどのラーメン屋の餃子(さらには餃子の○○と銘打った全国チェーン店までもが)は工場生産のチルド
製品ですが、台湾ではこんな24時間営業のファスト・フード的な店でも餃子は皮まで自家製です。台湾には、
四海遊龍八方雲集などの餃子チェーン店がありますが、それらのチェーン店でも餃子は店員が店内で具を皮
で包んだ手作り品です。

鍋貼


焼餅(葱蛋)


鍋貼は40元、焼餅(葱蛋)は22元でした。鍋貼は普通の焼餃子の味で美味しく頂きましたが、焼餅は、分厚い
餃子の皮に玉子焼を夾んで焦目を付けた物と思って下さい。しかしながら、餅にも玉子焼にも味が付いていま
せん。テーブルの上の醤油や黒酢やラー油で、自分で味付けして食べる物のようです。


上の店と道路を挟んだ向いに鉄板焼屋があったので、翌日の夕食を食べました。看板の店名表示には「平価」
が入っていますが、店内の紙シートの店名表示には入っていません。「平価」は「普通の価格」≒「高級店で
はない庶民価格の店」くらいのニュアンスだと思いますが、どちらが正式な店名なのでしょうか。

大 土甫 鐵板焼


入口


上記写真の店内左上の壁に表示してあるメニューとは別に、入口左端に立てている黒板に「本日の定食」が
表示されています。

本日の定食


Aセットは、「菲力」或はビーフ・ステーキ(小)と鱈ステーキと青菜炒めと白飯で260元ですが、「菲力」
の意味は今もって謎です。もしかして"fillet"の音訳でしょうか?

Bセットは、牛肉、豚肉、羊肉、から一つを選び、それにイカ炒めと青菜炒めと白飯が付いて200元≒550円で
す。イカは北京語だと、烏賊、墨魚、"魚尤"魚、ですが、台湾の料理屋のメニューでは「花枝」となっていて
食材としてのイカを意味するようです。帰国してから調べると足の吸盤を枝に付いた花に見立てた呼称で、タ
コも「花枝」と呼ぶ事もあるそうです。Cセットはイカに代って椎茸炒めです。私はBセットを注文しました。

調理中


Bセット


左から、もやし炒め、イカ炒め、牛肉炒め、青菜炒めです。もやし炒めはサービスのようです。おかずの分量
に対して御飯が少ないですが、上の写真の店内メニューを見ていて白飯が10元である事に今気が付きました。
味付けは美味しかったですが、けっこうピリ辛だったので、ごはんをお代りすれば良かったです。


私的には今回の台中旅行で最も期待していた場所、香蕉新楽園へ行ってきました。ここの経営者は、かつて台
北駅南側のビルの地下で営業していた室内型テーマパーク「台湾故事館」(本サイト「2006 花蓮 & 台北」参
照)のオーナーだった方です。順番としてはこちらのレストランの方が先に開店し、その後「台湾故事館」を
開館したのですが、「台湾故事館」が閉館した現在では、古き良き時代の台湾の街角の雰囲気を味わえる唯一
の施設です。

香蕉新楽園は、業種としてはレストランですが、実態はレストランを装ったテーマパークと言うべきでしょう。
オーナーの方もレストランで儲けようとう目的はなくて、自分の骨董品のコレクションを公開して、台湾の古
い物に対して人々に関心をもって貰いたいという願いがあるのではないでしょうか。しかし、私設博物館では
集客力が低い(人口の多い台北でも台湾故事館の営業は成り立たなかった)ので、レストランとして営業して
いると推測します。

レストランとしては夜は本格的な台湾料理店ですが、昼間は点心が中心の飲茶店となります。決して、テーマ
パークの運営費が上乗せされて割高、という事はなく、レストランとしても納得の料理内容と料金です。

香蕉新楽園 外観


表に古い鉄道車輌が止めてあります。内部は鉄道関係の骨董品のミニ博物館で、無料で見学できます。

ドラえもん車輌


ミニ鉄道博物館



店内に入ると商店街がありました。(`◯´)

店内


右側


左側



写真館


理髪店


理髪店内部


雑貨店


雑貨店内部




商店街の奥に映画館がありました。切符売場の窓口の所で無意識に足が止ってそれ以上先には進みませんで
したが、まさかこの切符売場の中に本物のおばちゃんが入っていて、これより先へ進むためには切符を買わ
ねばならないなんて事はないでしょう。帰国してから先人のブログを読むと2階フロアはコレクションの展
示室になっているそうです。遠慮せずに映画館の中へ入って2階に上がって行けば良かったと、今になって
メチャメチャ後悔しております。(-_-;)

映画館入口


映画ポスター


三輪車とオートバイ


手洗い場


トイレの手洗場の水道はこんな感じです。細部まで凝っていますねぇ。なお、トイレは現代の設備ですので、
ご安心ください。


さて、店内の紹介は終って次に料理の方ですが、昼間は点心を三つ注文するとドリンクがサービスだったので、
下の点心を食べました。味は可もなく不可もなくといったところです。

叉焼 禾酉


蒸餃子と焼売



次に紹介するのは一中街商圏の屋台街です。場所は一中街と育才南路の交差点付近です。


焼きたて熊熊パン


熊熊パンというネーミングにも引かれましたが、その右隣の熱狗屋で「原味熱狗」を買いました。熱狗は日本
で言うアメリカン・ドッグですが、英和辞典を引くと"hot dog"には「フランクフルトソーセージ」という意味
もあるので、「熱狗」という意訳は間違いではありません。

熱狗


しかし熱狗を食べた後、妙に腹につかえて食欲がなくなってしまいました。決して食中毒という訳ではなく、
気分が悪いというほどではないのですが…使っている油が悪かったのでしょうか?結局、屋台街で食べたのは
これ一本で、後は見て回るだけでした。無念!


石炭 火考 鶏 排


鶏排調理中


炭焼鶏肉ステーキと書いてますが、店の後で鶏肉を油で揚げていました。鶏肉ステーキの大きさにご注目。こ
れで1枚55元≒150円です。下の料理も旨そうですが、見るだけでした。

チーズ牛肉捲&鶏肉捲





国立科学博物館へ行ったついでに、ガイドブックに紹介されていた精明一街まで足を伸しました。

精明一街


路上カフェ


なかなか洒落た商店街で、益民一中商圏よりは大人をターゲットにした街作りだと思います。ブランド物には
興味はないのですが、せっかく来たので街の入口近くにあった「春水堂」という茶館で食事をしました。後で
知ったのですが、台中発祥の茶館で、台北の中山路と南京路の交差点付近にも支店がありました。

春水堂 外観


春水堂 店内


お茶と点心が中心の店ですが、麺類や定食もあります。定食は5種類のお茶から一つを選ぶ事ができます。私
は、ニンニク風味骨なし鶏腿肉定食と冷ジャスミン茶を注文しました。価格は230元≒620円です。

蒜香去骨鶏腿定食



ところで、一中街の屋台で熱狗を食べて食欲がなくなり、他は何も食べずにホテルへ帰った日の深夜、熱狗が
消化された頃に空腹感が生じてきました。ホテル近くの食堂は既に閉店しており、初日に行った24時間営業の
店まで行くのも億劫なので、近所のコンビニで牛肉麺のカップ麺を買ってきました。

インスタント牛肉麺


商品名「一度贊」の右横に「カメさ」と書いています。というのは冗談で、これは中華民国で採用されている
注音符号という発音記号です。

お湯を入れて3分待つ


カップにお湯を入れて麺がほぐれるのを待つ間、具のレトルト・パウチを上に載せて温めるのがコツです。上
の写真で調味料の袋が二つありますが、小さい方の袋は辛み調味料で唐辛子マークが入っています。男ならドー
ンと全部入れましょう。お子様、お年寄、女性の方は辛さを確かめながら慎重に入れて下さい。

出来上り


レトルト・パウチの袋の大きさの割りには、牛肉は期待したほど大きくはありませんでしたが、牛肉麺として
はなかなか良い味です。麺を食べ終った後のスープも飲み干しましたが、浮いているラー油が喉に入った時は
ちょっと咳込みました。


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